THE WORLD

□THE WORLD
7ページ/15ページ





才加 「っ、なんだ!?」


宮澤 「上だ!!」


2人が上を見ると、壊れかけた校舎の外壁に立つ3人の人影が……もとい、2人の人影と1匹の猫影が。


2人がその影を確認すると、2人と1匹は外壁を飛び降り、宮澤達の前に着地した。


『よっ、久しぶり』


宮澤 「っ、伊織!!」


才加 「来てくれたのか!!」


『悪りぃな、遅くなっちまって』


横山 「あんたが方向音痴のせいや」


『私じゃねぇって、リィの鼻が効かないせいだろ』


横山 「わ、リィの所為にしよった!」


『だって私の鼻で此処まで来たわけじゃねぇし〜』


横山 「伊織、後で説教や!」


『なんでだよ!これは理不尽だろ!?またトントンするぞ!』


横山 「なっ、嫌や!」



宮澤 「相変わらず…だねw」


才加 「だなぁ…w」



『とにかく、私たちが1番乗りみたいだし。さっさとこいつら片付けるぞ』


横山 「うん、分かっとる」


そう言うと、横山は人間の姿に戻る。


南那 「え、と……」


宮澤 「あれ、君ははじめまして…だよね?」


南那 「あ、はい!大和田南那っていいます!」


宮澤 「おー、南那ちゃん!宮澤佐江です!気軽に佐江ちゃんって呼んでね!」


『こら、うちの弟子をナンパすんな』


宮澤 「ナンパじゃねーし!ってか、弟子って?」


『南那は、私たちの教え子なんだよ』


横山 「うちの1年なんですけどね。今うちの戦伐はマンツーマンで1人を鍛えとるんです」


『私と由依は、南那を鍛えてるって訳』


才加 「へぇ〜、なるほどねぇ」


『ま、南那もかなりやるからさ。2人はのんびりしてなさいよ』


宮澤 「いやいや、佐江達も回復したらまた来るから!」


才加 「それに、戦ってるのは此処だけじゃないんだ」


『分かってるよ。他のみんなも、そろそろ着く頃だろう』


横山 「とりあえず、お2人は休んで来てください」


宮澤 「悪いけど、そうさせて貰うよ。さすがの佐江も限界に近いからね」


才加 「じゃあ、後は頼む。行こう」


そう言って、校舎の中へと入っていった。


『よーし、やるか』


南那 「はい!」


横山 「にしても、あそこ随分魔獣が固まっとるなぁ?」


『だなぁ……ん…スンスン……たこ焼きの匂いがする………って事は、あのたこ焼き女だな』


横山 「伊織の鼻は犬か」


『リィ程じゃないけどなw』


横山 「ははは」


『よし。 由依、南那、とりあえずここの魔獣…一匹残らず蹴散らすぞ』


南那 「はい!」


横山 「了解っ」
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ