46の日常。

□17本目 ハロウィン。
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橋本「ふぁ〜……」


飛鳥「ふふ、眠そう」


橋本「握手会は楽しいけど、朝早いから大変…何か食べよっかな」


飛鳥「ケータリング行こう」


橋本「うん」


握手会の休憩室で隣に座っていた2人は、ケータリングコーナーへと。


そこには、一際目を引くコーナーがあった。


橋本「わ、何ここ。 えげつない量のお菓子があるけど…w」


橋本が見る先には、大量のお菓子が山になって置かれている場所が。


飛鳥「ハロウィンだから?」


橋本「あー、なるほど」


2人はお菓子の山を見る。


飛鳥「本当に色々ある」


橋本「だね。 あ…!」


飛鳥「?」


橋本「ビタミンカステーラだ……懐かし〜」


飛鳥「ビタミン…?」


橋本「うん。 まぁ、普通のカステラとはちょっと違うんだけどね」


飛鳥「へ〜 美味しい?」


橋本「うん。 道民なら知らない人居ないよ」


飛鳥「あ、日奈子〜!」


飛鳥は北野を呼びに。


北野「なに?」


飛鳥「えっと、カステラ知ってる?」


北野「カステラ?」


飛鳥「あれ、なんだっけ…なんとかカステラ…」


北野「あ、ビタミンカステラ?」


飛鳥「あはは!w そうそう!w」


北野「急になんでw」


飛鳥「ケータリングにあったw」


北野「えー、食べたい!」


飛鳥「行こ?」


北野「うん!」


2人は再びケータリングまで。


橋本「あ、日奈子きた。 はいこれ」


北野「わー、懐かしい! ありがとうございます!」


橋本「飛鳥も食べる?」


飛鳥「うん、食べてみたい」


橋本「じゃあ3人で食べよっか」


飛鳥「いただきまーす」


北野「ん〜、久しぶり!」


橋本「やっぱり美味しいなぁ〜」


3人がビタミンカステーラを食べていると、ミコトが休憩室に戻ってくる。


『あー!食べた!』


橋本「このお菓子、ミコトがくれたの?」


『そうだよー。 ハロウィンだからね〜』


北野「ビタミンカステーラやばいです!懐かしすぎてw」


『あ、やっぱりそれ食べてるw 奈々未と日奈子は食べるだろうな〜って思って取り寄せたw』


橋本「わざわざありがとね」


『可愛い動画の為さ』


飛鳥「動画?」


『え? あれ見てないの?』


ミコトが指差す先には、ケータリングの置かれたテーブルにある貼り紙が。


橋本「なにあれ」


『読んで?』


北野「えっと…ここのお菓子が欲しいのなら、"トリックオアトリート お菓子くれなきゃイタズラするぞ"って可愛く自撮りした動画を、ミコトのLINEに送る事…って書いてあります!」


橋本「見てなかった」


『動画送らずに食べたら、ミコトの指定するコスプレをして可愛い動画を撮る事ってのも、しっかり書いてあるよ?」


飛鳥「えー…」


『奈々未は可愛いクマのコスプレパーカーね?』


橋本「え、いや、本当に?」


『だってー、食べちゃったでしょ?』


橋本「や、うーん……」


『可愛い奈々未みたいな〜w』


橋本「……公開しなければ」


『もちろん、私だけかな?w』


橋本「じゃあ…しょうがない」


『やったねw 飛鳥と日奈子も』


そう言って横を見ると、既に2人の姿はない。


『……あいつらは、後で無理矢理やらせる』


橋本「あははw」





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その日の夜、ミコトは橋本とご飯屋さんへ。


『ん、乾杯』


橋本「乾杯」


『それで、いつコスプレしてくれるのかな〜』


橋本「色々考えたけど、やっぱりやりたくないw」


『な、なんて理不尽なw』


橋本「だってキャラじゃないしさ〜w」


『だからこそ希少なのにな〜』


橋本「いいじゃん、みんな動画送ってきたでしょ?」


『とんでもない量の動画がある。 ちらっとしか観れてないけど、松村なんか4つくらい送ってきてた』


橋本「なんでよw」


『いっぱい食べたからってw』


橋本「あー、なるほどw 律儀なのかなんなのかw」


『しかも、別の会場で握手会やってる欅の握手会会場にも置いてきてあるからさ。 軽く100動画は集まったね。 私ほくほく』


橋本「こんなにも職権乱用する人いないねw」


『使える物は使っておかないと』


橋本「ふふw」


『この動画をみて、私は元気になれるな〜』


橋本「ミコトの元気の源が分からないけどw」


『可愛い女の子』


橋本「w」


『可愛い女の子が居れば、ちょー頑張れる』


橋本「はいはい」


そう言って卵焼きをミコトの口に突っ込む橋本。


『もがっ』


橋本「美味しい?」


『うん、おいひい』


橋本「ふふ、良かった良かった」





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