46の日常。

□5本目 それぞれの共和国。
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欅共和国 最終日。


2日目も無事終わり、とうとう最終日もラスト。


『今日で欅共和国も最終日です。 3日間、本当にお疲れ様でした。 客観的に観てても、良いライブでした』


菅井 「ありがとうございます」


『最後に新曲も披露出来たし、それも凄くカッコよかった。 最後の三日間だったと思います』


ミコトがそう言うと、みんなどことなく嬉しそうな表情に。


『そして、富士急さんのご好意で閉園後に2時間ほど遊べる事になりました!』


志田 「やー!!」


『たーだーし! 絶対に時間は守ってください! 迷惑になる事はやめて! 目一杯、楽しんでください!』


「はーい!」


返事とともにメンバーは園内に散り散りに。


ミコトは時間まで待っていようとテーブルまで行こうとすると、後ろから手を掴まれた。


『ん?』


理佐 「一緒に回りませんか?」


志田 「3人で行きましょうよ」


『おー、良いよ。 戦慄迷宮なら一緒に行ってあげるよ』


理佐 「えー…」


『行くぞー理佐もなー』


そう言って2人の手を引いて歩き出す。


志田 「えー!ちょー!」


『あははー、歩けーw』


理佐 「なんでそんなにウキウキなんですか…w」


『実はねー、可愛い女の子が怖がってる姿が好きなの』


志田 「わー、歪んでる!w」


『あははw 冗談だよ、ただ戦慄迷宮やった事なくてさ。 行ってみたいな〜とは思ってたから』


理佐 「怖くないんですか?」


『体感型ホラー映画みたいな物でしょ? だったら大丈夫かな〜』


理佐 「へ〜」


『ほら、行こう』


ミコトに手を引っ張られ志田と理佐も戦慄迷宮の前へと。


『じゃあ入る準備決めよっか、誰から挑戦する?』


志田 「え?なにいってるの?」


理佐 「バカなんですか?」


『いや、ちょっとした冗談じゃん…なんちゃってだよ…そんな本気で怒らなくても』


理佐 「なんちゃってじゃないです」


志田 「私達目瞑って行くんで、引っ張ってくださいね」


『え、マジ?』


志田 「マジ」


『じゃあ……行こかw』


ミコトの右手に理佐、左手に志田がしがみつき、いざ戦慄迷宮へ。


『うぉ〜、暗い……ん、割と明るいか…?』


理佐 「暗い」


志田 「うん、暗い」


『そりゃ、目瞑ってるもん…w』


理佐 「怖いもん…」


志田 「流石にねぇ…」


『ちょ、もな! ギュンギュンに爪たてないで! めっみゃ二の腕痛いから!』


志田 「ギュンギュンて…w」


『もー、マジで痛いから…w』


理佐 「ふふw」


一連のやりとりで3人に安息がもたらされ一瞬の気の緩んだ時、大きな音と共に扉が開かれた。


理佐 「きゃぁぁぁぁぁぁ!」


志田 「っ!!」


『いだいい!』


ミコトの腕を全力で掴んで走り出した2人。


すぐに入口へと帰ってきた。


『マジで二の腕取れるかと思った……痛いよ…』


理佐 「ご、ごめんなさい…w」


志田 「りっちゃんがあんなに叫ぶからビックリしちゃって…w」


『ここ入口やん…なんで進まず戻ったのさw』


理佐 「とっさにw」


『まったくw』


3人か入口から出ようとすると、外から声が。



「び、びっくりするほどユートピア! びっくりするほどユートピア!」



『え、もしかしてあの2人…?』


志田 「そんなに怖いなら来なきゃ良いのにw」


『ほんとw おーい』


梨加 「わぁ!?」


志田 「あははw ぺー、私達にビビってるw」


梨加 「びっくりしたぁ…」


『そんな除霊みたいな事するんなら、戦慄迷宮なんで来たのw』


梨加 「せっかくだし…やってみたかったから…かな?」


『んもー、可愛い…』


理佐 「今のミコトさんはスタッフさんなのかファンなのか…w」


『いや、みんなのお姉ちゃんのミコトです』


長沢 「w」


『トリプルフェイスだから』


志田 「ファンのミコトさんとお姉ちゃんのミコトさんって、違うんですか?w」


『ほぼ同じかな?』


梨加 「ふふふ」


『行きたいんなら、5人で行こっか?』


理佐 「え……また入るんですか?」


梨加 「怖いから、やめます…」


志田 「もう、いいかなぁ〜なんて」


長沢 「チャレンジだけしてみようかと思いましたけど、ダメでした」


『………じゃあ、他回ろっか?』


理佐 「うん」


梨加 「メリーゴーランド…」


志田 「べりお姫様みたいだもんねw」


『じゃあ、私は白馬に乗りたいです』


長沢 「今のミコトさんは、ファンのミコトさんですね」


『はい』


梨加 「じゃあて隣に乗って良いですよ…?」


『はい!』


志田 「www」




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