風の歌姫(風のタクト)
□プロローグ
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僕、リュアは昔タウラ島に住んでいたが、親の都合でプロロ島に住み着いていた。
親友や友達とはお別れになったけど、プロロ島には、同い歳のリンクとその妹、アリルがいたから毎日が楽しかった。
幸せに暮らしてた僕だったが、母は病気によって死んでしまった。悲しかったが、お前達が助けてくれたから今の僕がいる。
そんな僕は今……
「お〜〜い!!」
リンクの家の外から2人を呼ぶ。1番最初に出てきたのはアリルだった。
「リュアねえちゃん! 今日は何して遊ぶ?」
この子がアリル。リンクの実の妹で笑顔がとても可愛い。僕は……この笑顔を守りたい。すると、リンクも出てきて僕達の方に来た。
やっと3人が揃った。アリルが「遊ぼう!」と言ったので、僕は今日、何をするか意見を出す。
「今日は鬼ごっこ!」
「うぇ〜ダルッ!」
頭を掻きながら、僕の意見に反対するこの男……コイツはリンク。もうすぐ12歳になる。僕はリンクが反対したので言い返してみた。
「じゃ、なんか意見出せよ!!」
僕がリンクに聞くと、そんなんあるわけねーだろ!っと言われた。いらついたので、リンクの頬を思いっきり掴んだ。
「い、いひゃいって!」
「反省しろバカ!!」
「アハハ!」
リンクの頬を思いっきり掴む僕。辛そうな顔して俺に頬を引っ張られているリンク。そしてその光景を微笑みながら見ているアリル。こんな平和な日がずっと続いてほしい……。
そう願ってた。久々に会えた親友との出会いが……僕達の平和な時間が崩れてしまうなど、誰が考えたことだろうか?