short(dream)
□T.A.B.O.O【櫻井翔/裏】
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「ヤッターマンってさ、翔ちゃんの事好きだよね。」
「え」
突然そんな事を言われるもんだから、食事をする手を止め、思わず顔を上げる。
今日はニノと2人で食事に来ている。
お兄ちゃんがよくメンバーに会わせてくれたから、こうやってプライベートでも連絡を取る関係なのである。
…が、今思いもしなかった展開となっている。
「そ、そりゃ、お兄ちゃんだからっ…家族として好きだよ。」
「じゃなくて、恋してるでしょって言ってんの。」
なんでこの人はそんな事分かるんだろ…。
今まで誰にもばれた事なかったし、当の本人だって知らない事なんだから…。
「恋したところで…叶うわけないよ。」
お兄ちゃんは、真面目な人だしきっと妹との恋愛なんて考えてない。
可愛がってくれるけど、きっとそれは私が"妹"だから…
「叶うかもよ。」
「え?」
「俺明日午後暇だから今日と同じ場所で待ち合わせね。あ、翔ちゃんには俺と会う事秘密で。」
いきなり何を言いだすんだろう…
お兄ちゃんにニノと会うことは黙っておく必要あるのかな…?
「…」
「叶うかもよ」なんて言われたら期待しちゃう。
妹の私をお兄ちゃんは女として見てくれるのかな。