short(dream)

□俺の妹が恋をした【櫻井翔】
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「あ〜、今日仕事行きたくねぇ〜。」

その理由は2つある。

1つ目は今日の仕事はメンバーに会うから。
メンバーに会うということは、相葉ちゃんがいるという事。

2つ目は、ヤッターマンにあの後、

「次、相葉ちゃんに会ったらまた家に来るように誘っといてな!」

と、頼まれてしまったから。

そんな事、相葉ちゃんに言いたくない。
出来ればヤッターマンが、相葉ちゃんに対して恋心を持ってる限りは会って欲しくない。

楽屋にはもちろん、まだメンバーは来ていない。俺は、楽屋入り1番常連だからね。

その次に来るのは、松潤。
これもお決まり。

あとの3人は、バラバラだけど相葉ちゃんは、大体1番遅いか、3番目か。

今日はどっちだ…

ガチャ

お、松潤か?

「いえーいっ!いっちばーん!!!」

な…

よりによってコイツ…!!!

「あれ、翔ちゃんもういるの⁈さすが楽屋入り1番常連!今日は俺が1番だと思ったんだけどな〜!」

そんな事を言いながら、俺の横に座る相葉ちゃん。

もし、ヤッターマンのことが無ければ、ふつうに話題を俺から出していたかもしれない。
だけど今は、話したくもない。

俺は、ふいっと横を向く。

「翔ちゃん?どうしたの?もしかして具合悪い⁈」

あぁ、おかげさまでね。

「おはよ〜翔くん〜あれ?今日は相葉くんもいるの?」

遅いよ!常連二番!

「あ!松潤!聞いてよ!翔ちゃん具合悪いんだって!」

いやいや!実際は具合悪くないから!
俺、あなたに一言も具合悪いなんて言ってないよ!!

「えっ⁈翔くん平気??」

ほら!松潤信じちゃったでしょ!

「い、いや!俺具合悪くないから!!!」

俺はカッとなって松潤の問いに答える。

「え?そ、それならいいけど…」

ガチャ

「「おはよ〜」」

ニノと智くんは今日は同立四番目。

「あ!リーダーにニノ!翔ちゃん具合悪いんだってどうしよう!!」

だーかーら!!!

「えぇ、翔くん平気??」

智くんが、俺に駆け寄り心配そうな顔で見る。

「俺具合悪くないからマジで!」

「そうだよね〜翔ちゃんが具合悪い時なんて、大体ヤッターマンちゃんの事だよね〜」

チラッと俺の方を見て、ニノは言う。
なんだその全て見透かしたような目は。

「…何もないよ。相葉ちゃん、俺本当に大丈夫だから。これ以上人に言うのやめて。」

相葉ちゃんに冷たく言うと、相葉ちゃんは「ごめん...」と小さく謝った。

俺は気にせず、収録場へと向かった。


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