short(dream)
□surprise【二宮和也/誕生祭】
1ページ/1ページ
*
「疲れた…」
23時50分。俺、帰宅。
ここで普通の人は風呂入って、寝るという流れであろう。
しかし、俺は違う。
俺はすぐさまリビングに向かい、一機目のゲームを立ち上げる。
「やっと、ドラ◯エ進められる」
ピコピコピコ…
ピロン♪
ゲーム機では無い音が混ざり、携帯の着信を見ると嵐のメンバーからお祝いのメッセージが来ていた。
「あ、俺、今日誕生日か…」
忘れてた、なんて思いながら自分の顔が緩むのが分かる。
ありがと、みんな。…と。
ゴトゴトッ
「ん?」
クローゼットから何やら物音が聞こえる。
「気のせいか。」
再びドラ◯エを立ち上げ、ゲームに集中しようとしたその時。
ガタガタガタッ
どうやら物音は気のせいでは無さそう。
「誰かいんの?」
恐る恐るクローゼットに近づいたその時。
パッと部屋の電気が消え辺りが真っ暗になる。
なんなんだよもう、、
恐怖を感じキョロキョロと周りを見渡したその時。
「ハッピーバースデートゥーユー♪ハッピーバースデートゥー♪」
「ハッピーバースデーディアにーのー!」
「ハッピーバースデートゥーユー!」
「おめでとうニノ!」
パァン!とクラッカー音とともに明るくなる部屋。
ゆっくりと目を開けると目の前にはメンバー達が。
「え、何、なんでいんの。」
「なんでってそりゃニノ誕生日だから。」
「いやいや、どうやって入ったのよ」
「後を付けてニノが入ると同時にそーっとね。意外と気づかないもんだね(笑)」
たしかに俺はゲームのことしか考えてなかったから、玄関の鍵を締めることも忘れてたのかもしれないけど…
にしてもこれ不法侵入。
「いくらなんでもメンバーだからってやり過ぎじゃない?」
「とか言って〜ニノ顔が怒ってない!!」
「どちらかというと嬉しそうだな」
「そんな事ないです〜」
「はいはい!とにかくお祝いしよ!ケーキもあるよ!」
見ると、みんなの手には食べ物やら酒やら沢山ある。
みんなも疲れてんのに、俺のために…
「ありがとう。」
「ん?何々?」
「なんでもなーい。」
ボソッと小さな声で呟いた為、みんなには聞こえてなかった。
みんなありがとう。
本当は今年もみんなからのサプライズ期待してたよ。
なんて、それは秘密のお話。