short(dream)
□俺の妹が恋をした【櫻井翔】
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加奈さんリクエスト
ありがとうございます!
*
今日は久々のオフ。
俺の生きてる中で一番大好きな時間。
それは、妹と過ごすこと。
「お兄ちゃん」
「ん〜?なに?」
ヤッターマンの呼びに答える。
「…私、好きな人できた。」
「…は?」
大好きな時間が一瞬で終わりを告げた。
「ヤッターマン?何それ?お兄ちゃん初耳で付いていけないんだけど?」
「初めて言ったし…ちなみに、お兄ちゃんもよく知る人やよ。」
「だれ?!」
俺はヤッターマンの肩を掴み、揺さぶる。
「お兄ちゃん、落ち着いてや!」
俺は、揺さぶるの止め、ヤッターマンの顔をじっと見る。
「相葉ちゃん…相葉ちゃんがスキ…」
相葉ちゃん?!?!
どんどん気が遠くなるのを感じる。
ヤッターマンは、元々どちらかと言えば女の子というよりかは男の子っぽい子だ。
小さい頃から、常にショートヘアだったし、俺を含め家族や親しい友達以外には人見知りが激しい性格だった。
そのヤッターマンが、最近は「髪の毛伸ばそうかな」とか、可愛らしい服を買って来たりと、最近違和感を感じていたけど…
まさか、恋をしていたなんて。
しかも相手は、グループのメンバーの相葉雅紀!!
「お兄ちゃん、どないしたん?固まっちゃって。」
ヤッターマンが不思議そうに俺の顔を、覗く。
「なんで…」
「へ?」
「なんで相葉ちゃんなんだよ⁈相葉ちゃんなら、俺の方がかっこよくない?!それにあいつばかだよ⁈俺の方が頭いいよ⁈」
「なんで、お兄ちゃんと比べるん?…前、お兄ちゃんが嵐のメンバーお家に連れて来たやろ、あの時に人見知りの私にも、気遣ってフレンドリーに話してくれたのは、相葉ちゃんで…すごく嬉しかったの。」
あ…あの時か。
たまたま仕事が実家の近くで、かわいい妹を紹介したくてメンバーを呼んだんだっけ。
ウワァァ
ツレテイカナキャヨカッタァァ
「…で、なんで今俺に好きな事言ったの…」
「え、それはもちろん、協力してほしいからに決まっとるやん!ね、おねがーいっ!」
腕にすがるヤッターマンの姿。すごくかわいい。これがもし、他のお願いであれば喜んで引き受けたであろう。
でもこのお願いは絶対嫌だ!