short(dream)

□俺の妹が恋をした【櫻井翔】
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加奈さんリクエスト
ありがとうございます!



今日は久々のオフ。
俺の生きてる中で一番大好きな時間。
それは、妹と過ごすこと。

「お兄ちゃん」

「ん〜?なに?」

ヤッターマンの呼びに答える。

「…私、好きな人できた。」

「…は?」

大好きな時間が一瞬で終わりを告げた。

「ヤッターマン?何それ?お兄ちゃん初耳で付いていけないんだけど?」

「初めて言ったし…ちなみに、お兄ちゃんもよく知る人やよ。」


「だれ?!」

俺はヤッターマンの肩を掴み、揺さぶる。

「お兄ちゃん、落ち着いてや!」

俺は、揺さぶるの止め、ヤッターマンの顔をじっと見る。

「相葉ちゃん…相葉ちゃんがスキ…」

相葉ちゃん?!?!

どんどん気が遠くなるのを感じる。

ヤッターマンは、元々どちらかと言えば女の子というよりかは男の子っぽい子だ。

小さい頃から、常にショートヘアだったし、俺を含め家族や親しい友達以外には人見知りが激しい性格だった。

そのヤッターマンが、最近は「髪の毛伸ばそうかな」とか、可愛らしい服を買って来たりと、最近違和感を感じていたけど…

まさか、恋をしていたなんて。

しかも相手は、グループのメンバーの相葉雅紀!!

「お兄ちゃん、どないしたん?固まっちゃって。」

ヤッターマンが不思議そうに俺の顔を、覗く。

「なんで…」

「へ?」

「なんで相葉ちゃんなんだよ⁈相葉ちゃんなら、俺の方がかっこよくない?!それにあいつばかだよ⁈俺の方が頭いいよ⁈」

「なんで、お兄ちゃんと比べるん?…前、お兄ちゃんが嵐のメンバーお家に連れて来たやろ、あの時に人見知りの私にも、気遣ってフレンドリーに話してくれたのは、相葉ちゃんで…すごく嬉しかったの。」

あ…あの時か。
たまたま仕事が実家の近くで、かわいい妹を紹介したくてメンバーを呼んだんだっけ。

ウワァァ
ツレテイカナキャヨカッタァァ

「…で、なんで今俺に好きな事言ったの…」

「え、それはもちろん、協力してほしいからに決まっとるやん!ね、おねがーいっ!」

腕にすがるヤッターマンの姿。すごくかわいい。これがもし、他のお願いであれば喜んで引き受けたであろう。

でもこのお願いは絶対嫌だ!


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