short(dream)
□Happy Birthday【櫻井翔/誕生祭】
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今日は大切な人の誕生日。
私の家で、2人でパーティーするんだ。
もう帰って来ても良い筈なのに…
どうしたんだろう?
携帯にメール受信の絵文字が浮かぶ。
あ、翔ちゃんからだ。
-ごめんだけど、仕事長引きそう。
日付変わるまでには帰るから!-
現在の時間は、21時半過ぎ。
机に並べられた食事を眺め、小さく溜息をする。
仕方ないよね。
彼は忙しい人なんだもん。
-分かった!お仕事頑張ってね。待ってる!-
-2時間後-
翔ちゃんは、まだ帰ってこない。
机の上の料理はすっかり冷え切ってしまった。
日にちが変わるまで、あと30分しかないよ。
せっかくプレゼントも用意したのに…
でも、仕方ない…翔ちゃんは忙しいんだもん。
その時だった。
「ごめん!!ただいま!!!」
翔ちゃん!!!
「おかえり!」
私は玄関へ駆けて行った。
「待たせてごめん…せっかくヤッターマンが祝ってくれるって言ってくれたのに。」
「ううん…翔ちゃんはお仕事上、仕方ないよ。それより、お仕事平気だった?」
「あー…」と、頭を掻きながら目を逸らす翔ちゃん。
「うん…仕事なんだけど…途中で抜けた。」
え?!
「それって大丈夫なの?!」
今日は、来月発売される雑誌の表紙の撮影って言ってた。
そんな大切な仕事、放置して来ていいの…?
「だって…ヤッターマンに、直接祝ってもらいたかったから。俺も良くないって思うけど、今日はその…ヤッターマンと過ごしたい。」
そういうと、翔ちゃんは私を抱きしめる。
「翔ちゃん…」
私も抱き締め返すと、体が冷たいことが分かる。冷えた身体を温めるように、強く抱きしめた。
「翔ちゃん、お誕生日おめでとう。」
私は頬に、ちゅっとキスをした。
そして、もう一度抱きしめる。
翔ちゃん。
生まれて来てくれてありがとう。
いつも幸せをありがとう。
これからもずっと側で応援します。
貴方にとって、素敵な一年になりますように…。
ー櫻井翔さんお誕生日おめでとうございます!ー