長太郎受けメイン

□先輩たち専用性処理係
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「英二……どうしてしまったんだよ。宍戸も鳳くんも困ってるだろう?今のお前は、二人を脅迫しているようにしか見えないぞ」
「そうやっていい人ぶるよねぇ、大石は。知ってんだからな、宍戸と鳳のSEXが終わって二人が寝た後に、一人でこっそりシコってることを……。鳳の喘ぎ声をオカズにオナニーしてたこと、知ってんだからな!」
「まじかよ大石……」

──嘘だ、菊丸さんの言うことなんて。
大石さんは、まともだって信じている。
狂人になってしまった菊丸さんの、唯一手綱を引ける人だって……。
ついさっきまで激昴していた宍戸さんも無言になって、大石さんを見ていた。

「……あぁ、そうだよ。俺は、鳳くんの声で抜いていた。英二の言う通りだ。普段は何気なく接してくる鳳くんの、俺とでは出さない甘い声に俺は、信じられないくらいに興奮していた……」
「だってさ。鳳、大石も溜まってるんだよ。宍戸にやるみたいにシコシコしてあげて?」
「そ、それは…………」
「みーんな鳳とSEXしたいの。先輩のお願いは聞くべきだよん」
「っ…………嫌です……」

宍戸さん以外の人と交わりたくない!
──……逃げないと。

本能でそう感じ、立ち上がって逃げようとしたところ、下に出されていた足に気付かずに、引っかかって無様にも床へ転倒してしまう。

「ぅあっ!」
「長太郎!」

すぐに真横へ、血相を変えた宍戸さんがやって来てくれた。
わざと足を出した菊丸さんは、床の上の俺の前まで来て、反省の素振りを全く見せず、携帯を見せつけるように、左右に振った。

「ここに録音された証拠がある訳だけど……、絶対にバラされたくなかったら、この部屋の性処理係になってよ」
「テメェ!!」
「鳳が性処理係になったら、もうコソコソと隠れずにSEXが出来るんだよ?今まで以上にいい条件の元で、SEXが出来るって、宍戸にとっても最高じゃない?」
「そんな訳ねぇだろ!くだらねぇ事言ってんじゃねぇよ」

床に倒れた俺の頭の上で、淡々とした菊丸さんの声と、宍戸さんの怒号が飛んでいる。
──俺は、いったいどうすれば……。

菊丸さんの言うことを受け入れれば、今まで以上にオープンに宍戸さんとエッチが出来る代わりに、黄金ペアの二人とも身体を交わせないといけない。
反対に、菊丸さんの言うことを否定すれば、俺たちの関係はこの部屋以外の人達にも知られ、そのうち蔑視されてしまうだろう。
共に競い合う仲間たちから、あからさまに蔑視されることを想像すれば、それはそれで恐怖でしかない。

「どうすれば……」

性処理係なんて不名誉な役割を受け入れたなら、宍戸さんとする時以外は、目を閉じていれば、まだマシなのかもしれない。
でもきっと、そういう訳にはいかない。

「どうすればいいんですかぁ……」

大石さんが菊丸さんを止めてくれなくなったのは、きっと大石さんも、俺が性処理係になればいいって思ってるんだ。
あぁ、情けない。
どっちを選んだって、幸せになる道はない。

「鳳ぃ、はやく答え」
「お、俺は…………」

辛い。
自分の口で、地獄のような二択の選択肢を答えないといけないから。
隣で、宍戸さんの唾を飲む音が聞こえた。

「俺、は…………」

身体を刃物で刺されているような、三人の視線を感じる。
自分で言わなくてはいけない状況を作り込まれている。





「性処理係に……なります…………」




言い終えた後、宍戸さんの顔を見ることができなかった。
幻滅されているかもしれない。そう思うと、胸の奥が締め付けられるように苦しい。
そんな中、重苦しい空気をぶち破ったのは、菊丸さんの嬉しそうな「やったー!!」の声だ。

「じゃあ、今日から鳳は、晴れて211号室の性処理係だよん!さっ、大石!早速処理してもらおうよ」

なんの躊躇いもなく、菊丸さんはズボンと下着を下ろして、ペニスを取り出した。
隣にいた宍戸さんは、俺に声をかけることもなく、力なく立ち上がって、二段ベッドの上へ上がって行ってしまった。

「鳳くん……、俺のも頼むよ」

菊丸さんの隣に膝立ちになった大石さんも、おもむろに萎えたペニスを取り出す。
どういうことか、俺の前には、二本のペニスが存在している。

「性処理係として最初の仕事は、俺と大石のちんちんを舐めることからだよんっ。宍戸は寝ちゃうの?参加しなくていいの?まぁ乗り気じゃないならいっかぁ」

合宿が終わるまでこの淫行を我慢すれば、宍戸さんと肉体関係を持っていることが、周りにバレなくて済むから……。
そう自分に言い聞かせ、身体を起こして、菊丸さんのペニスの先端に舌先をつけた。
嫌悪感でいっぱいになりながらも、先端部分を舐め上げ、続けて大石さんのペニスへと移る。
片手に一本ずつ握り、交互にぺろぺろと舐めていると、他校の先輩に支配され、口淫をさせられている情けない自分が容易に想像でき、涙が出そうになる。

「ちょっと〜効率悪いにゃ。舐めてない方は扱いといてよ」
「はい、すみません……」

大石さんのペニスの先端を、吸ったり舐めたりしている間に、菊丸さんのペニスを手淫するなど、忙しくて仕方がない。
渋々それに従うと、「いいよいいよ〜、出来てる出来てる」なんて頭をよしよしと撫でられる。

「鳳が可愛いから、手コキだけでもすぐに勃っちゃいそ〜。暫く大石の舐めてなよ、お口いっぱい使ってね」
「はい……」

馬鹿だなぁ、俺も。
宍戸さんに軽蔑されてるって言うのに、同じ室内で、他の先輩といやらしいことを始めているなんて。
ペニスを口で奉仕し続けていると、感じているのか徐々に体積を増していくせいで、顎が疲れてくる。
同時に、手の動きも鈍くなってしまう。

「もう疲れてるの?もっと美味しそうに大石のちんちん舐めたげてよ」
「はい……」
「温かくて気持ちいいよ……、鳳くん……いいよ……」
「いやらしい音も出してよー!それくらいできるでしょ?」

注文が多い……。
ジュポジュポと、スポーツの合宿所にあるまじき卑猥な水音が、室内に響く。
ちらりと目線を上にやると、二人とも頬が紅潮していて、興奮していることが分かる。

「大石ぃ、勃つの早くない?」
「最近溜まってたからな……」
「じゃあたっぷり鳳に搾り取って貰わないとね。なんてったって、この部屋の性処理係だからさっ!」

甲高い声が脳裏に響いて、頭痛がしそうだ。
順調に勃起していく大石さんのペニスを、口いっぱいに咥えていると、うっと呻き声のあとに、おでこを抑えられて、頭を後ろに離される。
そして、大石さんは自分でペニスを上下に扱き、あっという間に精液が勢いよく顔面へ飛んできた。

「はぁ、はぁ……」
「うわぁ、顔射なんて大石この〜!エロすぎっ!それにしても、大石って早漏?いくらなんでも早すぎじゃな〜い?」
「そ、そう言う英二だって、もう勃ってるじゃないか……」

そうだ、ずっと手で扱いてきた菊丸さんのペニスも、もう上を向いて勃ち上がっている。

「へへっ、しょうがないにゃ。じゃあそろそろ……、メインのお仕事と行きますかっ」

立ち上がった菊丸さんは、俺の腕を掴んで立たせ、ベッドの上に寝そべるよう指示をする。
それに従って、菊丸さんがいつも寝ているベッドの上で、仰向けになって、次の指示を待った。

「メインのアナルだよ〜んと。さっ、全部服脱いで」
「全部ですか……」
「うん、性処理係に服なんて必要かにゃあ?」
「っ……」

屈辱だ。
俺は意思のない人形のように、素直に服を脱いだ。
それを、二人は舐めるような視線で全身を見つめていた。

「……脱ぎました」
「ねぇ大石、美味しそうな身体だろ?」
「いやらしいな……」

二匹の雄獣に囲まれた気分だ。
足の間に入ってきた菊丸さんは、ベッド脇に置いてあった鞄から、銀の紙に包まれた、小さくて四角いものを取り出した。
それを開けると、中からは黄色い塊が見えて、これは食堂のパンの横に置かれていた、バターだと予想がついた。

「バターで中を慣らせば、美味しいし、いい匂いだし、俺ってほんと賢いなぁ」

独り言を呟きなら、脚を左右に広げられ、バターのついた指先が、後孔へと挿入される。

「っ……!」

にゅる、と中へ入ってきたは、自由に動き回り、中を掻き混ぜられる。
それすらも感じるように、宍戸さんから開発されていた俺は、指が入っただけで声を出してしまいそうなのに──……!

「うぅっ…………」
「鳳もうそんなに慣らしなんていらないよねぇ?」
「ひっ……必要です…………」
「駄目、我慢できないにゃ!そんじゃあっ、いっくよーん」

待ってくださいの声も虚しく、両膝の裏を掴まれ、無遠慮に昂りは後孔へと入ってきた。

「あぁっ…………あぁあ!!」
「すごい感度い〜い……、分かる?今、お尻の中、俺のちんちんの形に変わってんの」
「はぁ、はぁ……、わ、分かります…………」

そんな卑猥なこと、いちいち口に出さないで欲しい。
バターのぬめりが潤滑剤になって、菊丸さんのペニスは軽やかに抽挿されていた。
声を出したくない、それなのに抑えられない。
宍戸さんにこれ以上軽蔑されたくない。

「ふっ、うぅっ、うぁ、うっ……」
「気持ちいいなぁ、大石、見てるだけでいーの?」
「そうだな……。明日も早いし、俺はもういいかな」

大石さんは、そう言って、二段ベッドの上へと上がっていった。
菊丸さんは、軽く大石さんへ「おやすみー」と声をかけて、俺のことなんて全く考えていないような、一方的な性行為を続ける。
まるで、物を扱うかのように。

「二人っきりでSEXだね〜、どう、ドキドキする?ギャラリーがいた方が好き?どっち?」
「どっ……どっちでも…………っ」
「どっちも好きなくせに、そんな答え方しなくてもいいじゃんかよお」

菊丸さんが腰を打ち付ける度に、肉のぶつかる音、結合部から出る淫猥な音が脳裏に響く。
今目の前にいるのは、悪魔であって、なおかつ獣の菊丸さん。
大石さんだってそうだ。
優しく接してもらっていた過去を思い出して、ふいに目頭が熱くなってきた。
──それを、悪魔には見逃されなくて。

「鳳泣いてるの?気持ちよすぎて涙出ちゃった?」
「ち、ちがっ……」
「じゃあ、もっと気持ちよくしてあげないとねっ!全力ピストン!いっくよー!」
「待ってくださいっ!……あぁああっ!あぁっ…………」

毎日毎日ハードなトレーニングをこなす、まだ若い中学生。体力が有り余った菊丸さんは、ゾッとするほどの笑顔で、激しく腰を打ち付ける。

「ひいっ……!もっ……許してくださいっ…………!」
「にゃんでー?鳳もっ、まだまだいけるでしょ?」
「無理ですっ、ほんとに、むりぃいっ……ぁあぁあっ……」

下腹部が激しく痙攣する。
射精した訳じゃないのに、一瞬だけ溢れんばかりの多幸感に包まれる。
──お尻で、絶頂を迎えてしまった。
腰が砕けそうだ。意思とは関係なく、つま先が伸びきってしまう。
菊丸さんがピストンを緩めてきたのが、まだ救いだ。

「はぁ、……はあ、……あ……うぅ…………」
「どしたの、もしかしてイッちゃったぁ?メスイキしちゃったの?」
「……は、……はい……」
「それならもっともっと気持ちよくしてあげないとねっ!第二回戦いっくよー!」

容赦なく獣に犯されている気分だ。
絶叫したくても、声が出ない。獣を蹴飛ばしてでも逃げたいのに、身体に力が入らない。
汗ばんできた身体と、ベッドのシーツが張り付くその感覚が気持ち悪い。
でも今は、そんなことを気にかけている暇はない。

「ああぁあっ、あぁあ、あっ………………」
「やばい、俺もうイッちゃいそう……っ」
「うあっ、あ、あっ、ああ…………」

また、下腹部が痙攣している。ビクビク、そうなる度に、頭が真っ白になっていく。

「鳳っ、中に出すよー……!」

ラストスパートのピストンがやって来たところで、俺の意識は途切れてしまった。
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