気まぐれに本が増える図書館

□気付いたら処刑人予備軍の見習いになってた
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死んだ。
メタい話読んでる人わけわかんねぇと思うけど、死んだ。
撥(は)ねられて、死んだ。
ふざけんなと思う。
そのままひき逃げもされた。相手の罪重そうだなと思う。よそ見運転(スマホ)に轢き逃げだ。
地獄に落ちてしまえばいい。そんな事思いながら意識を手放した…が、おかしい、とてもおかしい。
死んだはずなのに感覚がある、おかしすぎるだろ
ゆっくりと目を開ける。
…何なのだろう、自分はどうやらガスマスクの上に何か被っているようだ。
なんだこれ、触ってみると形的に三角だ…。ん?三角???
待て、鏡どこだぶっちゃけ姿見れるならなんでもいい、運良くガラス鏡みたいなのがあったので自分の姿を見る

『…嘘だろ』

ガスマスクのせいで自分の声がいつも異常に低く感じたがそれどころじゃない
なんで俺三角頭の処刑人になってるんだ、いやそもそも二重で被ってんのに見えるっておかしいだろご都合主義ってか
…まぁいい、どうやらあれだ完全な三角にはなってないらしい…予備軍、いや見習いか。
ぶっちゃけ見習いじゃねぇと詐欺だよね(メタい)
ていうか髪の毛でてんじゃん…まぁいいや尻尾みたいで。
気にしないでおこう、突っ込んでも突っ込みきれねぇしな。
…しかし鎖鎌か、つーことは近くに罪人でもいんのか?
まぁいい探せばいい、そして処刑すればいいさ

『さて、ここは多分だがサイレントヒル、ほっつき歩いてれば遭遇するだろ…楽しみだ』

三角兜とガスマスクで二重に隠れた素顔が愉しそうに歪む。
さてこんな処刑人の最初の被害者は誰なのか
処刑人としての修業はまだ始まったばかり、この先何が待ち受けていようとも受け入れなくてはならない
いや…受け入れさせなければならないのだ、でなければ見習いといえど罪人を追い詰めるだろう
直ぐにではなく、侵食するようにじわじわと…

『……みぃつけた』

さぁ最悪な鬼ごっこの始まりである
記念すべき見習い処刑人によって処刑される罪人は果たして
自らが視線をそらしている真実に辿り着けるのか
その真実は罪人本人と、見習い処刑人しか知らない。
そして後に見習い処刑人はサイレントヒルに迷い込んだ者達によって"徘徊者"という謎の名前を勝手につけられてつけられてしまうのだが…それは、別のお話




はい、最初です
記念すべき一人目はちょっと難儀な子にしようと思ってます
ちなみにですがいつまでも見習いのままではあれなのできちんと見習いは卒業します
頃合を見計らってね
卒業したあとも書く予定ではありますが俺の気分次第ですね
では、さいなら
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