<警察>シリーズ

警視庁公安部特別対策班。


主として公安警察業務及びその他警邏・外勤部門も併せて担うために新設された部署。
全員が女性専用寮である乃木坂寮に入寮していることから「乃木坂ちゃん」という愛称で呼ばれている。


班員は、現役の女性警察官のみで構成されている。各人は、元々捜査一課や鑑識課等に所属して第一線で活躍していた。
表向きには「優秀な女性警察官のみの合同チームを結成し、捜査の効率化・円滑化を計る」「女性活躍推進計画の指標」といった名目で新設された男女共同参画における理想的な部署だが、実際は女性警察官をあまりよく思わない、未だ男尊女卑の概念を持つ一部の警察幹部によって半ば強引に第一線を退かされた者の集まりで、事の経緯としては左遷と言っても過言ではなかった。


しかし、そんな思惑とは裏腹に、彼女達の強い信念から勢いは失われることなく、新天地で目覚ましい活躍を見せていく。周囲に事件の手柄を譲る日々が続くものの、彼女達の警察官としての実力を認める者は日に日にその数を増していた。そして今日もまた、様々な欲望の渦巻く大都市・東京の平和を守る為に、彼女達は凶悪な犯罪者に立ち向かう。


某年、冬。
設置から半年の月日が経ち、各々にとって特別対策班としての活動が板に付き始めた頃、新しい班員が加入することが決定する。


名を、西野七瀬と言う──。

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