何処かにいるアルケミスト
おや、貴女もアルケミストなのですか？
では道案内を致しましょう。
石畳のこの道を真っ直ぐ歩けば、帝國図書館へと辿り着きます。
魅惑的な物語を生み出す文豪たちは、貴女をずっと待ち続けていましたからね……
嗚呼、貴女でしたか。
お帰りになるのですね。彼等がよくそれを許したものです。
石畳のこの道を戻れば、現実へと帰れますよ。
しかし、何処かに落ちている歯車にはけして御手を触れられませぬよう。
……彼等の著作の住人になりたくなければね。
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最終更新日 2017/06/02
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