あとがき
□よすてびと
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“服部さんの元カノ登場のお話を”とのリクエストにお応えして仕上げたお話です。
ただ元カノが出てきて悶々とするだけじゃなあと思って、服部さんの過去もねつ造してみました。
どうして、若くして捜査一課長になったのか。
どうして一課じゃないとダメだったのか。
服部さん自身に不祥事があったら、そのポジションには付けないはずだから、服部さんの信念で選んだ道であるはず。
何があったんだろう。
それにしても、なんで昼寝をするのかな。
夜に眠らないわけがあるのでは。
こういった疑問から「かつて、妻がいた」の書き出しにつながりました。
私なりに考えた、服部さんの刑事としての原点です。
36歳で、あの容姿で、今みたいにクセモノ(申し訳ない)でなかった若き日の彼なら結婚していてもおかしくない。
タイトルの「よすてびと」は、亡き妻を想うがゆえに夜を捨てた人、
世間並みの幸せを望まない、世を捨てた人というふたつの意味をかけて、敢えてひらがなとしてつけたものです。
そんな「よすてびと」の服部さんが、ヒロインと出会ったことで心の凍えた部分を温めるようになるお話を、
主にヒロイン側の戸惑いや決意をまじえた視点で書いたのがこちらとなりました。
ここしばらくのマトリニュースを読んでいると、捜査一課のみなさんはそれぞれに秘めた過去がありそうですね。
運営さんは、たぶん、彼らの過去についてすでにストーリーを考えているからああいったマトリニュースを配信できるのだと思います。
私としては、公式の服部さんの過去がはっきりしてしまえばこのお話は見当違いになってしまうのでちょっとやるせないのですけれど、それでも、公式の配信が楽しみです。
スタマイも楽しいですが、あくまで文章に興味がある私は、マトリ姫の、小説ちっくな文が散りばめられたところが好みです。
一課の配信、こいこい☆
それでは、また。