schoolstory


□◆その想いを胸に抱いて
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「センパイ」

「…ンだよ。」

フランは眉間にしわをよせ、今日は一人で帰るべきだったと真剣に考えていた。


何故このような状態かというとそれは授業が

終わった直後まで、さかのぼる…









「よー、フラン!今日こそは一緒に帰ろうぜ!」

そう言ってきたのはベルフェゴールの
双子の兄、ラジエルだった。

「残念ながら、今日もベルセンパイと帰ることになってます―。」

3年の教室は4Fでフランの教室は1Fで、

棟もはなれているのにどうしてこんなに早くこられるのだろうか。

そんなくだらないことを考えながら
帰り支度を進めていた。

「はぁ?なんでだよ。今日ぐらい一緒に帰ってくれてもいいだろ」

「怒られるのミーなんで。」

「いいかげん目ェ覚ませってフラン。
ぜってェ俺様の方がいいいいに決まってんだろ。あんな出来損ないなんてやめて俺様にしろよ、」

「フランは俺がいいって言ってんだから潔く
諦めろよ」

そう言いながらベルフェゴールが現れた。

「ベル、テメェ"今”フランに好かれてるからって詷子にのるなよ。」

ラジエルはそう反論したが、二人は聞いてはいなかった。

「フラン、帰ろうぜ」

「はいー。」


「あ、まてよ、」

ーーーガシッ

ラジエルはそう言い、フランの腕をつかみ、

chu

頬にkissをした。







これが今の状況の原因となっていた。

(でもあれ、ミーのせいじゃないですよねー。)

そう考えている間にフランの家に着いてしまった。

「あの、ありがとうございましたー」

「ん。」


フランはそのまま小さくお辞儀をして中に入った。
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