逆裁部屋

□愛玩
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夜、0時を回る少し前の刻。
僕は御剣のベッドに寝かされている。両手は前でレザーの拘束具で留められていて、あとはシャツ一枚と靴下だけ。

あぁ、今日も始まるのか。

成歩堂は重く沈んでいく気持ちと裏腹に下半身が熱くなってしまう温度差に深いため息をついた。

「み、御剣。」
「なんだ。」

淡白な返事が返ってくる。

「今日は、その…後ろだけにしてほしいんだけど。」
「そんなに前は嫌か?」

淡白な態度から急にくつくつと目を細めて笑う姿は艶気で満ちている。が、その瞳の奥の獣は笑う事なく何処までも僕を欲して見据えていた。ゾクリと背筋に悪寒が走るのに腰には快楽の衝動が走り、それが嫌で僕は足を擦り合わせる様に閉じた。

「後ろがいいと言う割りには、そう足を閉じられると前しか弄れないがな。」
「ッ!あっん…!」

そう言って御剣は半勃ちした僕の亀頭に指を添えるとさわさわと擽る様に撫で始めた。

「んんっ…ぁ…御剣。それ、駄目…っ!」
「駄目じゃないだろう?見ろ。君の先からこんなにも溢れ出て濡れ始めたではないか。」

クチュクチュと鈴口から出る愛液を指に絡ませるてしゃぶると最後にチュッと音を立てながら指を口から離した。それだけで僕のぺニスは天辺を向いてしまう。

「あっ、ぁっ、でも、前は…やだッァアッ!?」

舐めた指を鈴口に押し付けるようにぐりぐりと弄り回す。それだけで足がビクンッと跳ね快楽が全身を駆け巡る。やめてッと涙混じりに懇願すると、今度はあっさりと止めて愛おし気にキスをしてきた。至近距離からみる端正な顔立ち、透き通るような肌。色素の薄い髪と瞳。そして色付いた唇。鼻を擦り寄せられ唇が触れるギリギリの所でピタリと動きが止まる。

「成歩堂の全てを愛したい。」

そう、ポツリと言うと今度は優しく成歩堂の竿を撫で上げた。僕は御剣のおねだりに今日も首を縦に振るしかなかった。
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