テニスの王子様

□第3話
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「1日ありがとうございました、お母さん」
「いいのよ、また来てね颯子ちゃん」
「はい、お邪魔しました。」
仁王家の人達に挨拶をして雅治と立海に向かった。
今日は部活だが、見学してもいいらしいので見学することにした。
「久々に立海のテニス見るな〜楽しみ」
「それはよか。楽しんできんしゃい。」
「うん。」

「おはようございます」
「おはよう颯子。仁王に何もされてない?」
「だ、大丈夫ですよ?幸村先輩?」
「はは、それならよかった。」
みんなしてそれ関連のこと聞いてくるからどうしようもない。
添い寝してもらいました、なんて言えるわけがない…。
言ったら言ったでまた真田さんが雅治を怒るもんね…。
「颯子、ここに座れ」
「ありがとうございます。」
真田さんが隣を空けてくれた。
「どうだ調子は?」
「大丈夫です。
ご心配ありがとうございます」
「それならいいが」
真田さんも幸村先輩も心配性だな。
「今から練習してくるからな。」
「はい、頑張ってください。」
みんな練習に行ってしまった。

「颯子!」
「赤也、おつかれさま」
休憩時間に入り、赤也が1番に飛んできた。
「氷帝はどう?楽しい?大丈夫?」
「大丈夫だよ、心配性だな。」
「みんな心配してるから颯子だけで抱え込むなよ」
「…ありがとう」
みんな心配か…。
そんなに危なっかしいかな私。
「あ、練習始まる…じゃあね、颯子。」
「うん、頑張れ」
なんだか寂しくなってきたな…


「じゃあ、みんな、また会おうね」
「もう帰るのか?」
「はい、明日からまた学校なので」
「送るよ」
「俺が送るから心配いらん」
「仁王…」
また幸村先輩と雅治がバチバチしてる。
「もう、2人とも!そんな風にするなら私一人で帰る!」
「はぁ…じゃあ、仁王に任せるよ。
颯子の困ってる顔なんて見たくない
仁王。
颯子に手出すなよ。」
「わかっとる。」
「颯子、気をつけてね。またね。」
「はい。」
幸村先輩は最後まで大人だった。

「なんだか寂しいなぁ…」
「どうした?」
「いやあ、懐かしかったからその反動でね…なんかこう、胸がギューってなってる。」
「寂しくなったり悲しくなったり寝れなかったらすぐに俺に電話するぜよ」
「うん…ありがとう。
もう着いちゃったね。ここまででいいよ。」
「いや、送る」
「家まで送ってもらうとその後寂しくて仕方ないからさ」
「そうか…。じゃあ、また連絡するぜよ。」
「うん。またね。」
雅治、優しかったな…。
そういえば保健室で慰めてくれたんだっけ…。
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