ラブカルチャースクール 2
□5章 Lesson 御来店
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「ただいまぁ〜」
誰も居ない部屋に向かって、いつもの癖で言ってしまう。
帰りにスーパーに寄って買って来た荷物を両手に持って、よたよたとキッチンに向かった。
バサッ!
荷物を置くと…今度は自分の身体が重くなる感覚。
「つ…疲れた…」
マスターコースの緊張のせいか…
一気に慣れない体位をやったからか…
これからの不安からか…
色んなモノが、グニャグニャと混ざって…疲れを増幅させる。
これから夕飯の準備をしなきゃいけないけど…
「少しだけ…横に…」
四つん這いになって、リビングのソファーまでハイハイして行く。
「明日は…バイトだ…」
ワタリの鋭い瞳が一瞬、浮かび…
「来ないと…いいなぁ…ふぁ……むにゃ…」
床に座ったまま、ソファーに頭を預けると、すぅと…引き摺り込まれる様に…
眠りの底に…落ちていった…。
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