ラブカルチャースクール 3

□14章 Lesson お忍び
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「本日は……報告が終わった方から、退出して頂いて結構です。ジムに行く際は、各自連絡を下さい……」

「はい」

ヤナセの指示に、一人だけ除いた三人は声を揃えて返事をする。

そして残りの一名は――――

「やったぁ〜! 報告の順番ってどうなるんですかぁ〜? 私最後がいいなぁ〜」

待たされるのが嫌いなジュリが珍しく、待つことを選んできた。

そんなジュリの発言に、妙な罪悪感に襲われてドキドキしてしまう。

もしかしてさっきのヤナセとの会話、聞かれていたんじゃないのかしら――――?

組んだ指に顎をのせて、艶めかしく見詰めてくるジュリにヤナセは、それ以上艶っぽく微笑んで

「順番は……前回と同じにさせて頂きます」

穏やかだけど有無を言わせない気迫で言い切る。

「えぇぇ〜! なんでぇ〜!!」

本気で残念がっているかのように、ジュリは咆哮を上げながら椅子の背凭れに仰け反った。


   ◇◇◇

そんな経緯がありつつ――――報告は最後の私になった。

「大丈夫でしたか……ジュリ?」

「あぁ……いつも通りに報告していましたから、大丈夫かと」

「そうですか……」

いつも通りって、ジュリはどんな報告しているのだろ?

レッスン報告をする部屋は、普段使っている教室よりも全然狭い。

机に向かい合っているヤナセとの距離も、かなり近くに感じる。

なんか全身の毛穴から、フェロモンを出しているジュリを想像してしまうんですけど〜。

でもそれ以上にヤナセのオーラの方が、上手なのかもしれない。

そんなことを勝手に想像しつつ、席に座ろうとしたら――――


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