ラブカルチャースクール 2

□6章 M Lesson 2回目
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ドキッ!

やはりヤナセにだけは、何も隠せない気がする…。

「あ…いえ…それ程は…」

「クスクス…琴海様、ご安心下さい…ワタリの説教は誰にでもですから …」

「はぁ…まあ…そうでしょうね…」

先日に喫茶店で初対面の女性客に、紅茶の淹れ方を説教したくらいだから …
単に世話好きなのかもしれない…。

「特別講師は…基本的にはスクール講師の育成授業を普段担当しているんです…他の講師に比べたら、生徒さんのレッスンを担当するのは少ないんですよ…」

でも…そんな特別講師のワタリが今日は当たっちゃったのね。

「正直…マスターコースを受講される生徒さんで、講師まで目指す方はごく僅かです…」

ヤナセは目を細め、ジッと見詰めてきた…。

「大半は…気に入った講師を追っかけて来てしまうパターンが多いですね…」

「はぁ…分からなくもなく…」

さっきワタリが言ってた『追っかけ組』ってやつだけど…
追っかけたくもなると…思うけどな…。

「そうですか…これはスクールのまだ至らぬ点かと、只今更なる改善に力を入れております」

いやいや!
至らぬどころか、満足してるから皆来たがるんだと!

てか『更なる改善』って…少し気になってしまう。

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