秋桜
□すれ違い
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風呂上がりに冷蔵庫を開けビールを取り出し
グビッと一気に飲み,乾いた喉を潤す
チラッとミオを見ると
ベッドに仰向けに寝転がっていて
テーブルには空の瓶が散乱していた。
(完全に呑まれたな)
転がっていてるビンを手に取りショットで呑んでみることにした
(・・・うわっ辛ッ・・・飲めたもんじゃねぇなコレ)
ベッドサイドに腰をかけてミオに目を向ける
「・・・潰れるまで酔うなんて何かあったのか?」
(・・・寝てんのか?)
そう思い声を掛けようとすると
『・・・別に何もない。ただ、ある人を見ると苦しくなるの。上手く言えないけど・・・』
そう呟くミオの顔は
真っ赤に染まっていた
(・・・ズキッ)
「それって恋だろ。 ・・・ってそんなに睨むなよ」
潤んだ目で睨んでくるミオは『それはない。』と言っているが見るからに,恋なのだろう
(・・・本当に腹立つな・・・クソッ)