桔梗

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『・・・ならこれはどう? 枝垂桜』

風が吹き,紫雲の後ろに大きな桜の木が育ち,幹が身体を拘束する。

「・・・!! 動けねぇ。」

動けば動くほどきつく縛り上げ、花びらを散らし続ける

「・・・なんだこの術は。木遁か?」

『・・・どうでしょう?』と妖艶に微笑み
パチンと指を鳴らすと次第に
散りゆく花びらは、剣へと変化し紫雲に降り注いだ。

「・・・痛ッ・・・なんなんだこれは。」

なすすべもなく、紫雲はどんどん追い込まれていくが

「・・・解」と同時に消えていった。


「まさか幻術だとは思わなかったぜ。
よく考えたな。」

『・・・やっぱり見破られましたか。』

ピピピピーと音がなり終了の合図が響き紅蓮も近くにより

「・・・手加減してたにせよ、紫雲がここまで追い込まれるとはな」

「・・・まぁな。経験を積めば俺以上だな」

『・・・全然ですよ。余裕そうじゃないですか』

「凛の実力も分かったしジジイの所に行くぞ」

掛け声と共に3人は瞬身で消えていった。
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