桔梗
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話題を変えようと
『ねぇ,うちは君の家はどこら辺なの?』
「・・・外れの方にある。お前の家は?送っていく。」
『いいよ,いいよっ帰り遅くなると家の人心配するだろうし。』
その凛の言葉に一瞬顔が歪んだ。
「・・・家族はいねぇ。俺は1人だ。」
『・・・そう、だったんだ。ごめん』
申し訳なさそうにしている凛をチラっとみる
(・・・どーせ俺の気持ちなんてわからねぇよ)
『・・・私と一緒なんだね。』
凛の言葉にピクッと反応する。
『・・・実は私もね,家族いないんだ。
6歳の頃に事故で亡くしてね。』
哀しく笑う姿がサスケの瞳に焼き付く。