桔梗
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紅蓮の言葉が胸に刺さる。
ただなりたいだけじゃ駄目なんだ。
死と隣り合わせの世界・・・
いまいちピンと来ない凛だが
何もせずもし明日になって3人の誰か1人でもいなくなってたら?
きっと絶対後悔するだろう。
もう答えは出ている
『・・・人を殺める覚悟は正直その時に
なってみないと分からないです。
でも,なれる可能性があるのなら忍として頑張りたいです。
人一倍努力して誰にも負けないくらい強くなりたいです!!』
力強く発せられた声には
もうどこにも迷いのない決意が見える。
それを聞いていた3人からは
「よく言ったぞ凛よ。
お主は立派なくの一になれる。」
「紅蓮に食ってかかるとは大した奴だな。まぁ、これからよろしくな。」
「・・・忠告はしたからな。後悔するんじゃねぇぞ。」
『・・・っはい。これからよろしくお願いします。』
深々と頭を下げる凛は嬉しさで胸がいっぱいになっていた。