桔梗
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紫雲が合図を送ると火影は口を開く
「凛はそれから
どうやって生活してきたのじゃ?」
平和な国だろうが幼い子1人では
生きていくのも大変だろう。と
『えぇっと。6歳の時に親戚に引き取られ,
・・・色々あって11歳の時から一人暮らしをしています。』
動揺をし始める凛に追い打ちをかけるように紅蓮が口を開く。
「色々って何があったんだ?」
『・・・。』
下を向いている凛を心配そうに見つめる火影。
『日本は黒髪,黒目の容姿が一般的でした。
でも私だけ生まれた時からこの髪色で瞳の色も黒ではありませんでした。
そのせいもあり、両親の他界後、引き取られた先で毎日暴力を受けてきました』
「「「・・・!!!!。」」」
言葉を失う。こんな少女に酷いことをするような輩がいるとは思いもしなかった。