秋桜

□負の感情
7ページ/7ページ


紅の言葉が妙に重くのしかかる

(・・・嫉妬するのも好きだから。だって自分以外の人と楽しそうにしている姿なんて面白くないもの。)

じゃあ俺は?

アイツが男と話をしているのが
気に食わないのは

アイツが楽しそうに笑う姿に胸が苦しくなるのは

アイツが笑うと妙に嬉しく感じるのは

アイツの事をふと思い出すのも

恋だというのか?

いや、違う。

単に新しい玩具を他の奴に取られて拗ねる餓鬼と一緒だ

ミオという人物に慣れれば、この感情も消えるだろう

そう自分に言いきかせるカカシの顔は朱色を帯びていて

沈んでいく夕日の様に赤かった
次の章へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ