DB夢小説

□いたずら
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『ビールースーさーまー!!』


ダダダダダダダ


『えいっ!』


ドスッ


「はぁ…相変わらず君は落ち着きがないね」

飛びついた私を
ビルス様は私の頭を撫でながら離した

『昨日はピンク色のうんちを
足元に置いといたから〜
…じゃあ今日はね!
ブーブークッションっていうのとねー
こちょこちょとねー
死んだふり!』

毎日恒例の
ウイス様にいたずら大会(参加者基本一人)

ウイス様は案外鈍感なのか、
よくいたずらに引っ掛かってくれるから
もう毎日が楽しくて仕方がない

「あっそ、僕はもう君のいたずらに
付き合うのは飽きたから…」

『…ふぅ〜ん…そんなこと言うんだぁ…

あーあ、せっかくこの間
悟空さんとベジータさんが
私にこっそり持ってきてくれたお土産の
ミルフィーユっていうケーキ…
余っちゃったからあげようと思ったのに…』

「やるやる!れいに協力するよ!」

『ありがとうビルス様♪』


そうして私とビルス様は作戦をたててから
ウイス様の元へと急いだ





*:・゜。*:・゜*



『ウイス様ー、お菓子食べませんかー?』

窓から呼びかけると
湖を見つめていたウイス様は
すぐにこちらへと来てくれた


「んん〜…このケーキ最高だねぇ」

もぐもぐとビルス様は
ミルフィーユを一番に頬張っている
そして私にウインクをして合図した

「ビルス様食べ過ぎはダメですよ?」

「うるさい、僕は破壊神なんだぞ」

ふんっ、と言ってそっぽをむくビルス様に
ウイス様はため息をついた


『まぁまぁウイス様も
どーぞお座りになって!』


イスをわざわざ引いてあげると
いつもはしない行動に
少し不思議そうにするものの
そのまま座って…




ブ───────────



「あらっ…⁉//」



頬を赤く染めてすぐさま立ち上がるウイス様


『っ…』

「っ…」


『「ふ…あははははは‼」』


私とビルス様は
女々しい反応をするウイス様に大笑い

「ち、違いますからね⁉」

「ウイス下品だぞー
ぶふっ…くっくっく…」

『ビルス様っ…言い過ぎ…ぶふっ!』

「っ〜…//
私はまた後でいただきます!」

タタタッ

そう言い残してウイス様は行ってしまった


「あー面白かった
あのウイスの驚き様…いやぁまったく、
いいものが見れたよ」


『でも少しかわいそうだったかなー?』

「大丈夫だろ、これくらい」


はむ…もぐもぐ…

ビルス様はまだミルフィーユを食べている様子


『じゃあ私は残り二つやってくるねー』

「んー、せいぜい頑張りなよ」


ビルス様を残して
私は去っていった







*:・゜。*:・゜*



ウイス様の部屋の前


コンコンコン


『ウイス様ーいるー?』


ガチャ

「…れいですか
何か用ですか?」


『ぁ…』

見上げてみると
少しまだ顔が赤いウイス様


『っ〜…』


かわいいいいいい!//


むぎゅぅっ


「…!」


『…はっ‼』

まだ部屋にも入っていないのに
ついつい衝動で抱きついてしまった


「…おやおや…どうしましたか?
甘えたくなっちゃいましたか?」


ふふっと優しく笑う声が頭上から聞こえ
私の背中にも腕が回される


『うー…』


ウイス様も機嫌が良くなっている様子


まぁそれなら結果オーライなんだけど…


私にはこちょこちょという使命が…


『あ! 好都合じゃん!』


「…?何がですか?」


『いっくぞー!』


「え、え、何ですか??」




─────────こちょこちょこちょ


「…?」

『えっ…?』


こちょこちょこちょ…


『…効かないの⁉』


「痛くも痒くもありませんが?」


『えええええ〜!
ちゃんと神経通ってる⁉』

見上げてみると
ウイス様は膨れっ面をした


「失礼ですね、ちゃんと通ってますよ」

そう言われ、
ツンとおでこをつつかれた


『こちょこちょは失敗かー…』


「れい、そろそろ中に…」


ス…

腰を撫で下ろしてくるウイス様


『…!』

ウイス様の癖で
いつも情事に誘うときはこうしてくる


別に嫌じゃないけど
まだもうひとつのいたずらをしてない!


『ウイス様!
私、用事があるからまたね!』

スルッ


「あ…」


タタタタッ


そうして私はウイス様の腕から抜けて
最後のいたずらの準備をしに行った











…パサッ


「おや…?
何か落としていきましたね…」


ウイス様があるものを拾ったとも知らずに…







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