進撃ss

□リヴァペト
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暑い季節が過ぎ、肌寒くなってきた。ペトラは目を細め窓の外を見る。
(もうすぐで休暇か…)
調査兵団の休暇は少ないがよく休暇を使って遊びに行った。
(新しい紅茶でも買いに行こうかな)
ペトラの脳裏にはこの間リヴァイにいれた紅茶をリヴァイが満足そうに少し微笑んで飲んだあの姿が焼きついていた。
(兵長、どーゆー紅茶がすきなのかなぁ)
「はぁ…」
扉が開く音がしてエレンが入ってきた。
「あ、ペトラさん。さっきため息ついてました?らしくないですね」
「え?そんなことないと思うよー」
ペトラが落ちてきた髪を耳にかける。エレンは陽に当たって輝いている髪を見つめた。
「?エレン?」
「いやっ!は、はいっ!」
「ぼーっとしてたよ?」
椅子から立ち上がり前に進み出てエレンの頬を両手で抑える。じっと見てからてを額に当てた。
「なっ、なんですか?」
「熱じゃないよね…?」
「え?」
「巨人の実験のあとって体調が悪くなっちゃうんでしょう?」
「そうなんですけど、俺は全然平気d…」
すごい勢いでドアが開き二人の影がずかずかと入ってきた。エレンは少し頬を膨らませた。いいとこだったのに。
「おいペトラ。何してる」
「エレン!何かされてない?熱?熱なんでしょ?ペトラさんではなく私に頼って欲しい。ので…」
ペトラとエレンは呆然とした。
「へっ、兵長!びっくりしましたよ。エヘヘ。明日の休暇、その…よかったら…」
「あぁ、いいぞ。どこにでも付き合ってやる。だからエレンといちゃつくな。」
「えっ!いちゃついてないですよ!!」
「!!!いちゃついてたの?答えて、エレン。」
「うるせーな、ちげーよ」
「もしそうだとしたら私が削ぐ」
「もしそうだとしたら俺が削ぐ」
ミカサとリヴァイがハモって二人ともお互いを睨みつけた。
「まぁまぁ二人とも落ち着いてください。何か飲みますか?お茶出しますよ」
「前の紅茶が飲みたい。」
リヴァイが即答するのにペトラは驚いた。
「わかりました。エレンとミカサはどうする?」
「私はいりません。エレンにお話があるので失礼します。」
ビシッと答えてからエレンを担ぎ行ってしまった。
「おいっはなせっミカサ」
だんだん声が小さくなっていった。リヴァイとペトラは顔を見合わせて少し笑った。
「兵長、どうぞ。」
ニコニコしながら渡すと立っているペトラをリヴァイが見上げた。
「…後輩ができたな。」
「はい。…?なんでですか?」
「いや…ふと思ってな。」
「兵長にとって私は後輩ですよね」
ペトラは自分にとって後輩ができることが初めてだということに気づきしみじみと思った。
「俺の中で一番…その…」
「へ?」
「可愛い後輩だと思うがな。」
窓の外を見ながら紅茶をすすった。顔を真っ赤にしたペトラが固まっていた。
「そっ…そんな勿体無いお言葉…////生きている間に聞けて嬉しいです」
「…そうか?」
「はい、私そーゆー兵長…好きです」
「…は?」
「いやっその、変な意味じゃなくて」
自分がずっと心に秘めていた思いをぽろっと言ってしまったことに戸惑いを隠せずあたふたした。するとリヴァイがいきなり立ち上がりペトラの腕を掴んだ。
「兵長?っ!んっ/////」
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