イデアルーシャ航海録

□IF短編
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もしもアレクが生きていたら…



セルケト「あー、明日セティの15の誕生日かぁ。可愛い子いっぱいくるんだって。新聞見た?」

セティ「見てません」

セルケト「ちょ、新聞は大事だよ。読まないとバカになるよ」

セティ「本は読みますから馬鹿ではありません」

まったく。兄上にも父上にも私は頭が上がらない。

アレク「何してるんだ、2人共。早く寝ろよー。馬鹿になるぞ」

セティ「……」



翌日

セルケト「うっはー!可愛い子いっぱい!ねぇ、どの子がいい?」

セティ「やめてください兄上」

セルケト「男はナンパしてなんぼでしょ。ほら、あの子!紫の髪の子すっごい美人!」

メイホウ「いかがですか?王子様。うちの子は?1人でも全員でも王子様のハーレムに迎えては?」

セルケト「よし!じゃあ全員もらった」

セティ「な、何を言い出すんですか兄上!」

セルケト「いいじゃないセティ。僕とハーレムを共有しようよ。セティもあの紫の髪の子が気になるんでしょ?一緒に子供を作ろうよ。
いやぁ、これで灰猫国は安泰だなぁ」






私は…兄上と一緒にイヴを抱いた。そして生まれた子供は私とイヴの子供だった。

セルケト「可愛いなぁラムセス!!ほら、伯父ちゃんですよー!」

セティ「兄上。ラムセスを甘やかすのはやめてください」

セルケト「いいじゃない。可愛いんだから!
そうだ、モデルデビューさせようよ!絶対人気出るって」

確かにラムセスは可愛い。可愛いのだが…私はラムセスには強い王になってほしい。




翌年、イヴとの間にまた生まれたのはまた私の子だった。

セルケト「またセティの子かー!セティって凄いんだね。まぁ、僕も他の女の子との子供いるからいいんだけどね」

兄上にはすでに3人子がいる。勿論自分の子も溺愛しているがしょっちゅう私の子を構いに来る。

セティ「政治をしてください兄上。兄上はいずれ王になるんですから」

セルケト「子孫を残すのも王族の仕事だよ。僕の父上が言ってたよ。政治は優秀なアレク叔父さんに任せて、僕達は優秀な子孫を残すのが仕事だって」

伯父のメルエンは兄のように本当にいつも女の尻ばかり追いかけ回している。

セティ「はぁ…」

私の父は女性に免疫がないのか、母上ともうまくいっていない。
機械ばかりいじっていたり、グスタフとあちこち駆け回って国を良くしようとしている。
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