イデアルーシャ航海録

□エピソードオブセティ
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私はセティ・アレクサンドラ・グレーキャット。現灰猫王の2番目の息子だ。



体の弱い1番上の兄セルケトは私の心の癒しだ。私が3歳の時にこの兄セルケトと結婚し、番になっている。

灰猫王家は代々独自なシステムを取っている。
1つ目はこの兄弟間の結婚だろう。
王位継承を巡って王位継承戦では兄弟間で殺し合いをして勝った者が2人、王になれる。
ただ、先王にも自分が世を継がせたい贔屓の子がいるだろう。そういう子には大抵兄弟の中から番が用意される。私がセルケトの番になったように…現王は一番最初に生まれたセルケトが可愛いのだ。例え毎日病床に臥せっていてもだ。
2つ目はハーレム制。これは珍しい事ではないかもしれないが、王は豪商の娘や貴族の娘など王家にとっても相手にとっても利益のある輿入れをする。その中で最も位の高い者が正妻になる事がある。
当然だがハーレムの女達は次期王を産みたがるため、女子を妊娠した際は堕胎する者がほとんどだ。だから私には妹がいない。
3つ目は兄弟間での死闘の禁止。どのみち王位継承戦で殺し合いをするのだがそれまでは一切兄弟間で暗殺、毒殺など禁止される。
だが傷つけてはいけないという決まりはなく……

私は弟達とその母親達に虐げられていた…。
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