イデアルーシャ航海録
□エピソードオブカンパニュラ
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「あー今日もいー天気だ〜」
めんどくさいから今日も何もやんな〜い。
ゴーロゴーロ
ゴロゴロゴロ…
「掃除の邪魔〜」
「これ、なんてダイエットですか?!」
「んー…樽転がしダイエット…って僕を転がすなし!」
甲板の端っこに転がされ、せっかくの日当たり良好お気に入りのお昼寝ポイントから動かされてしまった。
「全く〜あんたはいーつもゴロゴロ。イケメンだかつけめんだか知らないけどね、そんな税金だけで食っていけると思ったら大間違いだよ!人間、ちゃーんとお天道様に恥じない生き方しないと今に罰が当たるよ!」
「あーもう母ちゃんはうるさいなぁ!」
イケメンランキング3位の税収だけで食って行けるんだから、問題ないじゃんか…。月30万ガルあれば、食べるのはぜーんぜん困らない。時々写真を撮って、時々灰猫の領域でえーがとかに出てればもっと貰えるし。
「ったく、あんたもなんか言ってやんなさいよ!あんたの子でしょ?!」
母ちゃんは父ちゃんに話を振るけどどーせ父ちゃんはなーんにもしない。
だって僕は父ちゃんに似たんだもーん。
「お、お前〜そうガミガミ言うなよ。カンパニュラだって美しさを保つために何も…ぬはぁぁぁあっ!!」
あーあ、父ちゃんぶん投げられた。あれでもイケメンランキング25位なのに。
「ムッチョ!パッチョ!掃除が終わったらおやつにするよ!
馬鹿2匹はおやつ抜きだよ!!」
「わーいおかみさん大好きー!」
「だ、ダイエットやめやめ〜!さっさと掃除終わらせちゃいましょっ!」
あーあ、僕は実子なのに何故か蔑ろにされて養子のオーク兄弟ばかり大事にされる〜。
うーん…やっぱり働かないと駄目かな〜。