小説

□2日目 朝@カンナギ村
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僕が目を覚ましたとき、御巫くんはもう起きて朝食を作ってくれていた。
昨日は御巫くんの家にお邪魔して、夜を過ごした。
彼は幼い頃に両親をなくし、最近までは村長に面倒を見てもらっていたらしい。
村長は優しい人だから、きっとアオを手荒には扱わないはずだとアオを心配する僕に言ってくれた。
「おいエナ、早く起きてきて朝ごはんたべろ」
「ぅあ〜い」
「…食べたらアオの様子見に行くぞ」
「待ってて10分で終わらせる」
「……………………」
呆れる御巫くんを尻目に、僕は次々と食事を口に運ぶ。美味しい。
「ごちそうさまでした!美味しかったー!」
「味わかったのかよ…?」
「行こう!はやく!」
「わかったって、ちょっと待てよ」



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