ぼくらシリーズ その壱
□ぼくらの七日間戦争
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北斗や七星が小学5年生だった時。
2人は、ひょんな事から両親の秘密を知った。
両親がどういう過去を送ったのか。
なぜ、自分の子供を厳しく躾けようといるのか。
それを知った時に、湧いた感情は呆れだった。
一言で言えば、極端すぎるのだ。
夜九時就寝朝四時に起床。
門限は当時、塾のある日は、午後六時。それ以外は五時。
一秒でも遅れたら、一時間の説教でその分の夕食は削られて。
その上で、運動を含めて成績上位。身体の手入れを校則に触れない程度に念入りに。
しかし、身内以外の異性とはそこそこ距離をおけ。
規則正しい生活や成績の話は、まだどこにでもある事だが、
人付き合いや自身の身体の世話まで、親の言いなりだったなんて、
この春、両親が仕事で海外進出の為、二人暮らしになった今思えば、
鳥肌が立たないはずがない。
親に鉄槌を下そうと決意を持って中学に入学した。
そして、その機会が入学したその夏、訪れたのだった。