ぼくらシリーズ その壱

□ぼくらの七日間戦争
1ページ/3ページ

北斗や七星が小学5年生だった時。


2人は、ひょんな事から両親の秘密を知った。


両親がどういう過去を送ったのか。


なぜ、自分の子供を厳しく躾けようといるのか。


それを知った時に、湧いた感情は呆れだった。


一言で言えば、極端すぎるのだ。


夜九時就寝朝四時に起床。

門限は当時、塾のある日は、午後六時。それ以外は五時。

一秒でも遅れたら、一時間の説教でその分の夕食は削られて。

その上で、運動を含めて成績上位。身体の手入れを校則に触れない程度に念入りに。

しかし、身内以外の異性とはそこそこ距離をおけ。


規則正しい生活や成績の話は、まだどこにでもある事だが、

人付き合いや自身の身体の世話まで、親の言いなりだったなんて、

この春、両親が仕事で海外進出の為、二人暮らしになった今思えば、

鳥肌が立たないはずがない。


親に鉄槌を下そうと決意を持って中学に入学した。





そして、その機会が入学したその夏、訪れたのだった。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ