□KISS ME(元拍手文まとめ)
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光、いくで!!ブチゅっと!!ぶちゅっとな!」
「はよしてくださいよ。」
目の前で肩をつかみ、顔を真っ赤にして口をしゅぼめているのは、俺の先輩兼恋人の、忍足謙也。
俺は素直に目を閉じて、黙って待っているというのに、彼は宣言ばっかで、一向に実行しない。
「もう俺からしますか?」
「い、いや!それはアカン!こういうんは先輩で彼氏の俺から!」
「ったく……ほんっっとに」「すんで!!」


ガッ



「いったあ!!」
「わあ、すまん!すまんひかる!」
あんたがぶつけたんやろが。
彼は俺が喋っている最中に決心がついたらしく、喋っている最中にキスしてきた。
したら、見事に歯が当たり、事故チューみたいになってもうた。
ほんっっまふざけんな!くそへたれめ!
「……大丈夫?」
涙目で覗いてくる彼が珍しく可愛かったので、大丈夫なわけないやろなんて言えなかった。
しゃあないから腕回して抱きつくと、彼も腕を回してきた。



「なぁ、もう一回。キスしてや。」
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