中編
□私のものになりなさいっ !!!!
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「 あら狛枝くんお早う 、」
玉利は明らかにいつもと違う口調で話しかけてきた
「 ... 」
無言で通り過ぎる狛枝に 、玉利が口を挟む
「 あらぁ ~ 、無視 ? 無視なの ?? 人権の侵害に当たるわね 、」
玉利はそう言って泣き真似をする 。
しかし狛枝には何も聞こえていないようだ 。
「 罪木さん 、胡椒を撮ってもらえるかな ? 」
「 うゅぅ 、.. は 、はい .. 、どうぞぉ .. 」
罪木はなんて可愛いんだろう 。
玉利は直ぐにそう思った 。こんなカワイイ子放って置けない 。
「 罪木 、今日の午後は空いてるかい ? 」
「 え .. っとぉ .. 、今日 、ですよね 、.. あ 、空いてますけど ..
、」
「 じゃあ私とどこか行こうか 、嫌だと言っても引きずって行くがね 」
「 い 、嫌だなんて .. !! 喜んで 行きますよぉ ... ! 」
.. いけない 。
理性が飛びそうだった 、女の私がそうなるなんて 、
罪木は飛んだ化物だ ..
と 、玉利は1人で呟いていた 。
「 .. あ 、」
そう言えば狛枝 、とさっきまでいたはずの机を振り返ると 、
まぁ当然だろうが姿は無かった
そりゃあ目の前でいちゃいちゃが始まったら誰でも逃げるよなぁ 、と1人考えながら辺りを見渡す
「あ 、いた」
玉利はすぐに彼を見つけ 、そちらの方へと走っていく
「 狛枝くーん ??? 今晩は私と一緒に過ごさない ?? 」
「 悪いけど遠慮しておくよ 。君みたいな奴と一緒に過ごしたら何をされるか分からないからね 」
「 うわぁ 冷ややか .. 」
何の感情も込めずその言葉を口にした狛枝に 、小泉は思わず本音を漏らした 。
「 ま 、話してもらえるだけマシかな 」
と 、この後の罪木とのデートを楽しみにしながら 玉利は 、 " それじゃあ おさきに~ っ " と レストランを後にしたのだった 。