短編


□定期報告 - milk
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中に力を入れると自分に跳ね返る刺激も強い。
自然と中がきゅうと締まり良い所に当たるがそれでも微妙に足りなくて、次第に自分で動いてしまう。
「んっ、銀、良いだろ…?」
締める、動く、すると更に締まる。快感も強くなるので自分で自分の首を締める事になるが止められない。中身を吸い上げる感覚で、こめかみにうっすら冷や汗をかきながら下の穴周辺に力を入れる。
高杉は、足りない快感が我慢出来ない癖に時折こうして頑張る。
ひっそり眉を顰める銀時を見つめ優越感に浸るのが大好きだからだ。


馬にされている方は下の感覚はもちろんだが視覚的にも堪らない。
「し、しん…高杉。頑張ってゴシゴシしてるのかわい…はは。」必死に笑ってごまかす。
こういう時にしか下の名前を呼べないのに、何となく最初は口に出すのを躊躇してしまう。自分の脇腹あたりを掴んで恥ずかしそうに下を向きながら頑張る高杉。だんだん動きが激しくなるにつれ任せっ放しも可哀想になってくる。感じているのを隠せない姿がいじらしい。


「し、晋助っ。ゴメンね、銀さん動くからっ。お願いもう無理、やらせてっ、ねっ。」
「おま、今日は動きたくないっつったろ!黙って、んっ、任せとけ、って…あ、ダメぇ!」
それでもあっという間にナチュラルな攻守交代成功。腰を押さえ引き寄せて、強く突き上げてやると細い体はすぐダレて覆い被さってくる。
任せろと意気込んだ癖して一気にこのザマだ。基本的に一度入れてしまうと一気にゴロニャン…と蕩けてしまうのが毎度毎度ちょっと可愛い。どうにかこうにかカワイイ穴に何かしら、そう、指一本で良いので、突っ込んでしまえばこちらのもの、と弱みを握られているのは分かっているのだろうか。願わくば絶対に他所では文字通り指一本触らせないでくれ。
「おい晋助サボんな。銀さんも少しは頑張るから。ねぇ、任せろって言ったのは誰だっけぇ?」
…いやいや実は良いんですけどね、全然。


今夜は夜更けに万事屋を訪ねてきた高杉くんを元気に迎え撃ち、してやりたかったが銀さんも気ままに1人ふらりと飲んで帰りたい夜もあるのでね。
小雨の中をほろ酔いで帰宅したお陰で爆発した自慢のシルバーヘアと冷えた足が嫌でシャワーを浴び、体を拭っていたら予告なしの侵入者。
ガラガラと、平然と戸を開け高杉が入ってきたのだった。驚いて浴室からそろりと玄関を覗き、胸を撫で下ろした。ああそういや合鍵。渡したっけ。
「おかえり高杉くん。」
「おじゃま。」
「イヤそこはただいまって言えや馬鹿。」
「…一戦どうだ。」
「直球ですね?高杉くん発情期すぎるだろ。銀さん今夜はもう無理。腰も何も動きたくないんです。朝しよ、朝。」
「…フン。」
苦笑しながらも特に怒りもせず、俺と入れ替わりに浴室に入っていった。
今夜は神楽が志村家で良かった。


グラスに1杯のいちご牛乳を飲み、歯を磨いて布団に潜り込む。遅えなアイツ。
たまには俺も活字を読む。何やかんやで高杉の風呂あがりを待つ形で、枕元のジャスタウェイを点灯させて週刊誌を読んでいた。その内ウトウトしてきて…「書を読めよ。」布団越しに乗り上げて来た高杉の、耳元に響く甘い声に起こされ今に至る。


「あらぁ?まさかね、高杉くん降参かしら。あらぁ、残念だわぁ。」
少し挑発した方が頑張ってくれると踏んでやってみる。するときちんと打ち返してくれるのが、幼馴染を兼ねた恋人と言うもののメリットである。
「ペラペラペラペラと、ふ、ッるせぇな…」俺の腹に突っ伏していた高杉は少し上体を上げ顔を寄せてきた。目が潤んでいる。
待ってましたと俺は唇を少し尖らせた。よく下手だと文句を言われるので今日こそは見てやがれ俺の舌さばきで蕩けるが良いわァ!無意識にペロリと唇を湿らせ瞬時に準備態勢をしていたのに…顔をずらされた。あぁそうですか。ちょっと恥ずかしい。
去った黒髪は俺の胸元へ下がっていく。


「おまえ、乳毛も白いよな。そして長い。ピロピロしてる…。」
言いながら猫のように胸元を舐めてくる高杉。んぁ、雄っぱい気持ち良い。ありがとうそれだよそれと頭を撫でてやる。
軽いストロークで腰を動かしながら「じゃりじゃりする。処理しないのかよ…。」としっかり文句を垂れるのも忘れない。俺のものにコメントを垂れるという事は、他の案件も知ってる疑惑じゃねぇか馬鹿。つまり、処理してるような奴やなんかと。


大人しく部屋で飼われているような奴じゃないと分かっていても、こうして時々仄暗い独占欲を掘り起こさせられるのが、一丁前に、時々かなしい。
だからと言ってどうにも出来ないし、こんな気持も一種のスパイスだったりするので今夜も取り敢えずスルーだ。それでもいつかは泣かせなきゃいけない。ああ字が違うか、鳴かせなきゃ、泣き叫ばさなきゃぁ。


「…ん、感じてやがる、クク。色は綺麗でもちゃんと男の乳毛なんだよなァ。」
高杉はよく銀時の乳首も吸ってやるが、実は吸いすぎると毛が喉まで来てたまに引き攣る。
万斉は眉毛を整えるついでに毛抜きで抜いてたが、あれはお洒落なんだろうか。自分や銀時よりも少しだけ年若いから、その分感覚も変わるんだろうか、なんて考える。
「そんなに銀さんの可愛い乳毛がお気に召しませんか、ハイハイごめんなさいね。」
小さく口を尖らせる銀時。
「んなこた無えよ。可愛いさ。(ウェッてなるけどな、たまに。)」ウェッて。
「…何か言った?」
「いや別に。」
睦言の最中での大変失礼な思案を悟られないよう、高杉は唇を右から左に滑らせ、まだ乾いている方も舐めてやる。既にウェッ…トにした方を親指の腹でゆっくり押し潰しながら小さい円で撫で回すと、銀時は首を反らせてため息をついた。じっとしているのが次第に辛くなってきて、高杉の腰も無意識にゆっくり円を描き始める。


…自分も我慢出来ない癖に銀さんを焦らすんだから。雄っぱい責めに関しては、今夜は及第点にしておきましょうね。
今度はもっと頑張りましょう、にっこり。
不謹慎だが、松陽先生の優しい笑顔を思い出す。


高杉をこっそり見つめると、俺の乳首を舐めながら時々こっそり舌を出してペッとしていた。その姿が嫌いな餌を出された小動物みたいで笑う。
見ると、確かに俺の乳首の周りには毛がぴろりと伸びていた。そろそろ切るか…。因みに高杉の乳毛はどうだったかしらん。
名残惜しいが自分の胸から晋助の頭を優しく引き剥がす。両耳の後ろに掌を当てて顔を上げさせると目は閉じている。
「ふは。」息をつく唇からペロと一度小さく舌が出入りして、ムラムラした。


「はい、高杉くん。検診ですよぉ。」
脇腹を掴んで体を起こさせると乳毛は無い。いや待てよとよく見ると少しは生えている。と言っても俺の乳毛とは材質が違ってふわふわだ。
ホヤホヤ系、産毛って奴だろうか。そう言えばそうだったかも知れない、と言うか高杉の乳毛にいま気付く。そもそもこれは本当に乳毛なのか?
自分の乳毛の材質的に、てっきり男には二次性徴で乳毛が生えてくるかと思ってたよ?さてはこいつ、二次性徴不完全なのか。はだけ杉で乳首冷やし杉だからか。
ぷっ。そんな事あるか?
唇で優しく高杉の乳首を擦る。触れるか触れないかの距離で小刻みに左右に顔を動かすと感じるようで、くすぐったそうに首をすくめる姿にキュンとした。


乳首の上で唇を左右に動かすのと同じゆっくりしたスピードで、腰も撫でる。
ちょうど腰骨の真ん中辺り、少し体温が高い窪み。そこを通る時に指でフェザータッチ。コレ良いだろ。銀さん分かってるよ、本当はもっと酷くして欲しいんだろ。
次第に焦ったそうに腰が揺らぐ。


「ん…。」
高杉くん高杉くん、隠しても吐息漏れてますよ。
細い眉毛が寄せられたしかめっ面。あぁ愛おしいな、としみじみ思った。
撫でるのを止めて腰にぴったり当てた右手でもう少し、細い体を抱き寄せる。こっちの乳首はまだ優しくなぞるだけ。意識すると分かるふわふわ乳毛ちゃん。
こっちは?空いている方に左手を伸ばし摘まむと、高杉はびくりと震えた。
「んぁ。」
もう隠せませんね。「はい、ナメナメしてあげましょうね〜。」
唇の表面だけで触れていたのをべろりと舐める。ここからが本番なんです。
唇を乳輪全体に圧着させ、舌をしっかりと粒に押し付けて舐め回す。時計回りにねっとり2回転して、舌先でグイッと強く押しボタン。右手も同じ動きで腰を撫でる。前から後ろから、矛先は違うが同じ動きで挟み撃ちしている状態だ。
どうだこの野郎。膝から太ももにかけての震えはバレてますよ。
「は、ぎん…。」俺の肩に載せられた手に力が入る。
今度は更にねっとりと乳首を3回転舐めてやると、中が締まった。中ではお好みの箇所を外さないよう、逃さないよう。腰に当てた手のひらの動きも忘れないように気を付ける。これは脊髄に響くんじゃねえかな。ニヤついてしまうのを抑え顔を覗くと涙目で焦点が合っていなかった。


そろそろ可哀想かな。
恋人を想うと同時に自分の下半身を想った。正直、どちらがより可哀想かだなんて、もちろん銀さんであって。


良いや。足りなかったら明日の朝にお願い。
「ごめんね、晋助。」
言うが早いか、布団の上に押し倒して一度奥まで入れ直すと思い切り腰を動かした。あ、キモチイ。俺も声でちゃう、あん、何これ凄いあったかい。って今日のローションはホットとかだっけ。良いねホット。
「く、んぁ。や。」
俺の下で涙目で喘ぐ高杉くん。あれ…この人、さっきまで俺の上でドヤ顔してないっけ。
枕の横に置いたボトルの注ぎ口から、少し垂れている分を指ですくって可愛い両方の乳首に塗ってやる。高杉の脇腹を両手で上から押さえ、親指を伸ばして乳首をぐりぐり弄る。
もう腰と動きを合わせるなんて無理。めちゃくちゃだ。ぐちゅぐちゅとローションに濡れながら熱を持つ小さな実。
「銀、キス、くちっ。あ、あぁ、口っ。」
お前な…さっきキスする気まんまんだった銀さんを振った罪深さ分かってる?薄っすら思ったがそれどころじゃない。優しい俺は結局、お望み通りにしてやるだけ。


「いって良い?」舌を差し入れる前に必死に声を掛けた。
「うん、あ、早くっ。」
ふふっ、笑っちゃう。
熱い高杉の口の中で舌を絡め舐め回し、大きな動きで深く深く腰を抜き差しする。腰を押し付けると同時に、無意識に親指も乳首を押し込んでいた。
「んむぅ…。」苦しそうな高杉のくぐもった声を聞きながらそれをしばらく繰り返すと、天国はすぐにやって来た。


「雄っぱい好きだねぇ。」
「それはてめぇだろうが。」
まあね。好きだけどね。
枕を胸の下に抱いて俺の週刊誌をめくりながら悔しそうに眉をしかめる横顔を見て、俺はにんまりした。
「さ、電気消すよ。」
また絞り取ってやろうっと。
 

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