文スト番外編
□ポートマフィアの濃い日常其の弍
4ページ/11ページ
「えへ☆」
「褒めてねえ」
非道いなあ〜、ほんの一時の泡沫の平和を満喫したいんだよ。
「maim○iも面白かったし…そろそろ別のお店行こっか!」
「まだ寄る気かよ((汗))」
「荷物よろしくね(ニッコリ)」
「手前も持てよ」
「こんな幼気な少女に持てっていうの〜」
どこが幼気だよ…と、云いつつ荷物は確り持ってくれる中也はやっぱ優しいね!
てか、どうせ重力操作で軽くしてるんだから重くないでしょ。
荷物を押し付け…持ってもらって(云い直した)巷で有名な西洋菓子店にあるガトーショコラが美味しいらしいので、是非とも食べたい。
「(うーん、太宰甘味類平気だったよね?
ついでに太宰の分も購って帰ろうかな)」
と、ルンルン気分で道を歩いていた。
この時私は完全に油断してしまっていた。
中也を道の後に置いて、ずんずん道を進んでいると、前方から一人の女性が現れた。
浮かれている私は、その女性の気配に気付かない。
「─────っ、アスラ!!!」
「!」
「、仲間の仇っ!!!」
中也がハッとして咄嗟に声を掛けてくれたけど、反応が遅れた私は目の前の女性に触れられた。
女性を中心に紫色の文字列が躍る。
「っこの…!」
女性を弾くが、躰の異変は直ぐに起こった。
女性はその様を満足気に見ると、直ぐに人混みの中へと紛れて逃走した。
躰が、ぐるぐると廻る。視界はぐるりと一回転して、私は意識を失った。
.