日常が変わる


□霧の守護者対決
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霧がクロームを包む。



「六道骸が!!骸がくる!!」


ツナが叫ぶ。


「クフフ...クフフ」


「骸...」


床にバイパーに向かって一筋にヒビが入った。

それに当たりバイパーは軽く吹き飛んだ。



「クフフ、随分いきがっているじゃありませんかマフィア風情が」



「骸..六道骸...霧の、守護者」


小さな声であたしは呟いていた。それは無意識だった。


「お久しぶりです。舞い戻ってきましたよ............輪廻の果てより」


ツナ達に言ったようだ。



骸と視線があった。

こうして直接骸と会うのは初めてのはずだ。

前にクロームに会いに行った時、犬や千種たちがあたしを初めて見たような顔をした。

それからしてきっと初めてのはずだ。



骸はあたしを見たあと、小さく微笑んだ。



うん、確かにあれじゃあ惚れる人続出だな。

いくら、頭がパイナポーでも...
怒られそうだから本人の前では言えないが。



骸が登場してからというもの圧倒的にバイパーをおしていた。

バイパーもさすがに手こずっている様子だ。


骸の地獄道。さすが...


そろそろこの戦いも終盤だ。


骸がリングを2つ持った。




「このリングを1つに合わせるのですね?」



チェルベッロに骸は訊ねた。



「は...はい」



「まだだよ!」


粒子が集まってバイパーになる。


「ハァ...ハァ...少し遊んでやれば図に乗りやがって!!僕の力はまだこんなものでは...!!」




「ご存知ですよね?幻術を幻術で返されたということは知覚のコントロール権を完全に奪われたことを示している」



ファンタズマがバイパーの首に巻きついた。


「さぁ、力とやらを見せてもらいましょうか?さあ」




床が崩れる。


と言っても幻覚だと思うが怖い。

落ちる感覚がそのまんまある。



「クハハハ!!どうですか?アルコバレーノ。僕の世界は!!」



骸の幻術は凄い。


骸がバイパーの中に入って爆発させた。



勝負はついた。



「これで.....いいですか?」


骸は一つになった霧のリングをチェルベッロに見せて言った。



「霧のリングはクローム髑髏のものとなりましたのでこの勝負の勝者はクローム髑髏とします」









次は雲.....雲雀か.....










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