日常が変わる


□霧の守護者対決
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「リボーンの奴め!なんで修行してる本人がジュース買いに行くんだよ!」




「ツナ、うるさい。」


「凛!?あれ!?さっきまで上に...」


「なんだっていいじゃん。修行してる人だからこそ買いに行かせられてるって思いなよ」

「......うん」


やけに素直だな...


ツナの顔を覗いて見た。

心配の眼差しをしていた。

たぶん、怪我をした皆の事を考えているだろうな...

今は何も言わないでおこうかな...



「...あ、あれ...」


ツナが指さした木に何かでえぐられた跡があった。


「前にもこんなことなかったっけ...?」


「あった?ごめん、記憶喪失だわ」



「と、とにかく急ごう!」


ツナはあたしの腕をつかんで早足に先に進んでいく。



少し行った先はもう街だった。

黒曜の制服?
駄菓子屋のところに2人の黒曜生がいた。

それが誰かは分かるわけで...


「犬と千種......」


「え...いや、うそ!そんなわけ...!!疲れてるのかな!?凛、嘘だって言って!」



「相変わらずムカつく面してんな」


ゆっくりとツナが顔をそちらに向ける。



「んあ!?」


「ぎゃあぁあ!!」


ツナはそのまま倒れた。

あれま。もう、本当にダメツナだなあ...



犬はツナを蹴ってるし、何かあたしのことはスルーされてるんだけど。
は?え?わざと?え?なに?なんで?


「ちゃおっす」


あ、リボーン。


「久しぶりだな。柿本千種。城島犬」

あれ、あたしはスルーですか。この子達なんなの。


「出やがったな、アルコバレーノの家庭教師!」


リボーンにガンを飛ばす犬。


「もう一人はどーしたんだ?ツナの霧の守護者は」


「ねぇ、そろそろあたしについてつっこんでくれないかな。辛いわ。骸はたぶん雲雀を見に行ってるよ。」


「あいつがか?ヒバリに見つかったら大騒ぎになるぞ」

まぁ、ならないんだけどねー。





「リボーン、あたしそろそろ戻るよ。あまり居なかったら怪しまれそうだし」



「ああ。気を付けて帰れよ」



一つ二つの返事を返したあと、あたしはヴァリアーの元へと帰った。








「たっだいまー」


とてもとても小さな声で言った。

じゃないと見つかったら本当に殺されそうだ。
幸い、誰にも会うことなく自室に戻れた。

良かった...ちゃんと戻ってこれて...


安堵したと同時に、ずっと気を張っていたせいなのか眠たくなってきた。

一回、寝よう......


あたしの意識はすぐに飛んでいった。







「...ろ...起きろってーの。こいつ起きねえし殺ってもいい?」


「駄目でしょ。ボスが怒るよ」


何か話してんなぁと思い体を起き上がらせた。


「ちっ」


あれ、ベル今舌打ちした?


「僕の対戦相手は誰か分かる?」

マーモンが訊ねてきた。


「...さあ?あたしも知らされてないから」


知ってるし、この前会いに行ったけどね!?
言いません。教えたら何かが変わるかもしれないから。









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