◆薄〇鬼NL小説◆
□【SSL沖千】僕の可愛い子猫ちゃん
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薄明りの室内で沖田は後背から千鶴の裸の身体を責める。指なし手袋をした手が千鶴の両胸を強く揉みしだいて、脚の間の割れ目を存分に嬲り、押し寄せる快楽の奔流に千鶴は呼吸を忘れそうになっていた。
「あっ…… 総司さん…… 手袋が……」
「痛くなったら教えて……?」
硬い合皮の手袋をしたままの愛撫だから、千鶴の柔らかく潤んだ粘膜に合皮の冷たく固い生地が何度となく触れ、そのたびに千鶴は甘やかな悲鳴を上げた。
脚の間のあの場所を固い異物で責められるなんて、千鶴にとっては初めてのことだ。
指なし手袋だから、合皮の固い生地が入り込んでくるのは割れ目の浅いところまでだけど、その独特の刺激の虜となってしまった千鶴は、躊躇いがちに沖田に声をかける。
「っ…… 総司さん……」
「なぁに?」
「手袋の生地があそこに当たるの、なんだか……」
気持ちいいんです、とはさすがに続けられない。千鶴は顔を火照らせたまま俯くが、沖田は容赦がなかった。千鶴に素直な気持ちを吐露させようとしてくる。
「なんだか…… なあに? その先が聞きたいな」
「……っ!」
「当ててあげる。気持ちいいんでしょ? ……ほら、言ってごらん千鶴ちゃん。手袋の固いのがあそこに当たって気持ちいいですって」
「そ、総司さんの意地悪……」
「こら、拗ねないの。……ちゃんと言えたら、いっぱいご褒美あげるよ。 ……ほらご主人様、言ってほしいにゃん」
「っ!」
ここまで追い詰められては、もうどんな願いでも口にするほかない。千鶴は意を決して、震える唇に言葉を乗せた。
「あそこに手袋の固いの当たって気持ちいいですっ……! もっといっぱい触ってくださいっ……!」
淫らな愛猫へのご主人様からの切なるお願い。もちろんそれはすぐに叶えられる。
「……ご主人様は素直で可愛いにゃん、なんてね」
そう口にしてすぐ。沖田は手袋をつけたまま、千鶴の割れ目を容赦なく愛し始めた。
何本もの指を裂け目の最奥まで沈みこませ、手袋が彼女の体液で汚れてしまうのも構わずに、素手での愛撫と寸分違わぬ動きで千鶴の内部を蹂躙する。
「っあ……! ああっ……! 総司さんっ……! ごつごつしたの当たって、いっぱい入ってきてるっ……!」
千鶴の最奥まで入れられた何本もの指がばらばらと動き、手袋の合皮の生地もまた彼女の中の深くまで侵入し、その無機質な固さで千鶴を責める。
割れ目の表面や内部を襲うごつごつとした異物の感触。秘すべき裂け目に固く冷たい異物の侵入を許したのなんて初めてだ。すごくいやらしくて、すごく気持ちいい。千鶴は涙声で沖田に訴える。
「固いの中にたくさん当たって、すっごくいいですっ……! こんなの初めてっ……!」
「ははっ、――だろうね」
初心な千鶴が自分のあそこに異物を挿入した経験があるとも思えない。沖田は想定内とばかりに薄く笑う。
「……千鶴ちゃんの異物バージンもらっちゃったかな」
「え……っ?」
「なんでもない。……いつもこんなふうにしてるんだよ。これでももっとひどくしたいのに、我慢して優しく触れてるんだから」
滾る欲望をそのままぶつけているのではなく、彼女を思いやってセーブしている。これでも。千鶴は信じないと思うけど本当なのだ。
沖田は手袋が彼女の蜜で汚れているのを確かめると、満足げに笑った。
「あはは。手袋、ご主人様の甘酸っぱいのでいっぱい汚れちゃったにゃん」
「っ、総司さん……」
彼の言う通り、沖田の黒の皮手袋には千鶴の透明な体液がそこかしこに付着して、てらてらと光っていた。粘度の高い白いものまでしっかりとこびりついている。
学祭で使う衣装を自分のあそこの蜜で汚してしまった。千鶴にしてみれば笑っている場合ではないのだが、沖田は呑気そのものだ。なんでもないことのように、千鶴の体液で汚れた手袋をゆっくりと引っ張って外す。
それだけの仕草がなぜかとても色っぽくて、千鶴の胸は高鳴った。
黒の皮手袋が外れて、沖田の右手がむき出しになる。こんなにもまじまじと彼の手を見つめたのは、きっと初めてだ。筋張って血管の浮いた手の甲はとても綺麗で、男の人の手がこんなに色っぽいなんて思いもしなかった。
今からこの手でもう一度、自分の感じてしまう場所を愛してもらえるとかと思うと、千鶴は期待に喉を鳴らしてしまう。
「……うん。じゃあ今度は手袋なしで弄ってあげる。……たくさん可愛がってあげるよ」
再び沖田の長い指が千鶴の中に沈められ、千鶴は呼吸を詰めた。
「っ……!」
千鶴の様子を確かめながら、沖田は彼女の中に入れている指の数を徐々に増やしてゆく。そして、先ほどと同じく。千鶴の中に沈められた彼の指がばらばらに動き始めた。
そのうえ、今度は沖田の左手の指先が千鶴の割れ目の先端の突起に添えられて、そのまま強い力でその場所を刺激し始めた。こんなことをされては、もうたまらない。
「っ、ああっ……! 総司さんっ……!」
待ちに待った快楽に千鶴は裸の身体をのけぞらせた。
「……ご主人様はすっごく気持ちよさそうだにゃん」
反応のよい千鶴に、沖田はくすくすと笑う。嬉しげに細められた緑の瞳はまさに上機嫌な猫のよう。
沖田は猫に似ている。じゃれて甘えて拗ねてみせて飼い主の気を引く、甘え上手なわがままっ子。恵まれた容姿や悪戯な振る舞いで、何をしても許されてしまうのも猫と同じだ。
「っ、あ…… ああっ……」
割れ目の中と先端の突起を沖田に散々に弄られて、千鶴は息も絶え絶えだ。一番感じてしまう場所と二番目に感じてしまう場所を同時に責められて、気をやりそうになってしまう。
千鶴は脱いでいるけど沖田は服を着たままだったから。激しい愛撫に悶えながら身をよじるたびに、沖田の服の生地が肌に当たって、千鶴は気を散らしてしまう。この調子では愛の行為に浸りきれない。
彼の素肌の温かさやなめらかさが恋しくなった千鶴は、我慢できずに自分から彼を欲しがってしまった。
「総司さん…… お洋服脱いでほしいです……」
「うん、いいよ。脱いであげる……。そのかわり猫耳は君がつけてね」
「えっ……?」
「今度は君が僕の猫ちゃんになる番」
沖田は甘い微笑みを浮かべるが、千鶴はそんな彼に若干の不安を覚えてしまう。こういうときには絶対に裏がある。千鶴は経験でそれを知っていた。
「さっきは僕にあんな恥ずかしい物真似させたんだから、君もやってよ」
微妙に黒いオーラの笑みでそうねだられて、千鶴は有無をいわさず例の衣装を着せられていた。先ほどまで沖田が身に着けていた黒猫のような狼の衣装だ。といっても千鶴の場合は裸に獣耳に首輪、黒手袋に同色のニーハイソックスという格好だったが。
ニーハイは沖田が仮装の衣装と一緒に買っていた千鶴サイズのものだ。そして、沖田は衣装の装着を終えた千鶴の首と両手首に鈴モチーフの装身具をつけた。ネックレスとブレスレットのようなもので、これも千鶴に着けさせようと彼がこっそり買っていたもの。
もともと狼というより黒猫のような衣装だけど、鈴をつけるとますます猫らしく見えてくる。まさしく『僕の可愛い子猫ちゃん』だ。
自分自身のあまりに卑猥な格好に、千鶴は頬を染めて瞳を伏せる。
「……は、恥ずかしいですにゃ。ご主人様」
装身具に手袋や靴下は身に着けていても、肝心の胴体には何もつけていない。
両方の胸も脚の間の薄い下生えも剥き出しのまま沖田の眼前に晒されていて、千鶴はいたたまれない気持ちになってしまう。こんな格好、裸でいるより恥ずかしい。
彼に強要されている猫語やご主人様呼びも妙にいやらしくて、千鶴をさらに追い詰めていて。そのうえ、千鶴が身じろぎをするたびに両手首に首元の鈴が音を立てて、それもまた淫らがましく思えてしまう。
コスプレは高校時代の文化祭でメイド喫茶のメイドをしたことがあるけど、あくまでもその程度で。さすがにこのような淫らな仮装は初めてだった。
「千鶴ちゃんエロすぎでしょ…… 君は犬系かと思ってたけど、猫姿の君もいいね」
興奮気味に沖田は千鶴を褒めそやす。飼い主に従順な犬もその愛らしさに欲望をかきたてられるけど、女子のコスプレ映えといったら、やはり猫なのかもしれない。
古いことわざで『猫は傾城の生まれ変わり』とも言うし。
裸に靴下にカチューシャに首輪に手袋。どうでもいいところは隠しているのに、大事なところは隠していないのがたまらない。
両方の胸は丸出しでふたつの乳首はしっかりと見えているし、脚の間もなにも纏っていないから、茂みの奥の可憐な割れ目まで見えていた。
先ほどまでずっと沖田に愛されていた千鶴の割れ目は、傍目にもわかるほどに潤っており、男の固い昂ぶりを宛がわれてしまったら、あっさりと最奥までのみ込んでしまいそうで、たまらなく魅力的だった。
「……ほら、今度は君の番。僕に尽くしてみせてよ」
上機嫌な沖田はさっそく卑猥な姿の千鶴を自分の身体の上にのせて、奉仕させようとしてくる。
「そ、総司さん……」
早く早くとばかりに急かす彼に、千鶴はやはり戸惑ってしまう。今度は君の番と言われても、責めるのが苦手な千鶴はどうしていいかわからない。
しかし沖田は容赦がない。何としてでも千鶴にやらせようとしてくる。
「こら、今日はご主人様でしょ。飼い主様でもいいけど。語尾ににゃんもちゃんとつけてね」
「わ、わかりました…… にゃ……」
「今までコスプレなんて興味なかったけど……。君がやってくれるんなら破産するまで貢いじゃいそうだよ。結構楽しいね」
千鶴をまぶしそうに見上げながら沖田は頬を淡く染め、緑の瞳を溶かして笑う。彼らしい色めいた笑みだが、発言内容は思いのほか奔放だった。悪ノリしているというか明らかに、沖田は新たな扉を開きつつある。
「ご、ご主人様……!?」
総司さん、何言ってるんですか!? そう口にしたくともできない千鶴は、本日の彼の呼び方を口にして窘めようとするが、沖田は止まらない。
「……こんなに可愛くてサービスのいい猫ちゃんなら家で飼いたいし、君とやらしいことして遊ぶのが楽しすぎて、部活も勉強もどうでもよくなりそうだよ」
本気なのか嘘なのか。相変わらず沖田は口が上手い。彼が剣道への関心を無くすなんてありえないから、お世辞だとわかっているけれど。そうやって褒めてもらえるのはやはり嬉しい。恋人冥利に尽きるというか。
いつまでも付き合いたての頃のようなドキドキをくれる彼。ちょっと意地悪なところもあるけどすごく甘やかしてくれて、そんな沖田になんでもしてあげたいと思っている千鶴だけど。
「……ねぇ、動画撮ってもいい? 君が裸ニーソで猫耳つけて、僕の身体を舐めてるところ」
「っ、えっ!?」
「ミルク舐めてる子猫みたいで、可愛いからさ」
沖田はどこからかスマホを取り出してきて、何のためらいもなく裸よりも卑猥な格好をしている千鶴に向ける。
「ダ・メ・で・すっ!!」
さすがにそれは許容できない。千鶴は真っ赤な顔で沖田を睨む。いくら大好きな彼が相手でも、許せることと許せないことがある。
「え〜〜 ちえっ、つまんない」
あからさまにがっかりとした様子で、沖田はスマホを置く。
「わかったよ、撮影は諦めるからさ…… そういえば、ねぇ千鶴猫ちゃん。君はどんな体位が好きなの?」
「えっ……!?」
あまりに唐突な質問に、千鶴は目を見開く。撮影を諦めてくれたと安心したら、今度はそんなことを。沖田の悪戯はとどまるところを知らない。撮影がダメなら別のやり方で、千鶴を困らそうとしてくる。
「せっかくだから、今日はそれで抱いてあげる…… いっぱい気持ちよくしてあげるよ」
妙に上機嫌に微笑む沖田に、千鶴は戸惑ってしまう。
「っ、総司さ…… ご主人様……」
さすがにこんな質問には答えられない。これまでの沖田とのお付き合いで、色んなやり方を経験してしまったけれど。どれが好きかなんて考えたこともないからわからない。