◆薄〇鬼NL小説◆

□【SSL原千】悪い子になっちゃう?
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 彼を求めてはいけなかったのかと、千鶴は焦る。悲しそうな顔をする千鶴に、原田は苦笑すると。

「……冗談だ。そんな焦んなって」

「私、欲しがっちゃいけないんですか……?」

「何言ってんだ。冗談って言ってるだろ」

 そこまで口にしてから。原田はまるで千鶴を誘惑するかのように、艶めいた笑みを浮かべる。

「欲しがっていいんだぜ? どんなふうにされたいのか…… 言ってみろよ」

 そのままの流れで、原田は千鶴に裸の胸をどのように愛されるのが好きなのかを言わせてしまう。

 室内灯が点いたままの寝室で、千鶴は自分でも気づかぬうちに、自分が最も感じてしまう場所や愛され方を、原田に教えてしまっていた。

 彼女の話を聞き終えて、原田は満足げに瞳を細める。

「……なるほどな、こうでいいのか?」

 千鶴の願い通りに、原田は彼女の胸に触れてやった。全体を優しく揉んでやりながら、先端を強めに刺激する。

 そのうえ、原田は千鶴の反応を見ながら彼女の膨らみを包む手のひらに緩急をつけ、彼女にひとつ上の心地よさを与えてやった。

「ああっ……! んっ……!」

 予期していた以上の快楽に、千鶴は身悶えて喜んだ。すっかり夢心地で、淫らに蕩けた笑みを浮かべる。

 あまりの良さからか、千鶴は無自覚のうちに再び太腿を使った自慰をしてしまっていた。それに気づいた原田は、彼女に水を向けてやる。

「それで? 本当は他にも、触れられたいところがあるんだろ?」

 すっかり快楽の虜になっている千鶴は、その問いかけに小さく頷くと、原田の片手を自分の下肢の下生えの上に導いてきた。

 あまりにも正直な彼女に原田も苦笑してしまうが、彼女自身に言わせたい原田は重ねて問いかけた。

「ほら、ちゃんと言わなきゃ触ってやらねぇぜ?」

 原田の言葉に千鶴は一瞬だけ息を詰めるが、身の内からわきあがる欲求には抗えないのか、素直な願いを口にした。

「ここを…… 脚の間を触ってください…… 左之助さん」

 原田の片手を自分の淫らな割れ目に触れさせながら、千鶴はこれ以上ないほど素直に原田を求める。

「……ああ、いいぜ」



 くちゅくちゅという小さな水音と、多幸感に満ちた可憐な喘ぎが、そう広くない寝室に満ちていた。

「……気持ちいいです ……左之助さん」

 何本もの原田の指に小さな割れ目を愛されながら、千鶴は原田にしがみつきながら訴えてくる。

 ようやく自分の秘部に触れてもらえたことが、よほど嬉しかったらしい。

「……千鶴、可愛いぜ。ここは、どんなふうにされたいんだ?」

 愛らしい恋人の秘唇の中をかき混ぜてやりながら、原田はまたしても千鶴に尋ねてくる。やはり今度も、彼女に淫らな言葉を口にさせたいようだった。

 しかし、自分の秘部をどのように弄られたいのかを口にするのは、今の千鶴でもさすがに抵抗があった。

 しばらく逡巡したのちに、千鶴は無難な返事をする。

「……わ、わかりません」

「なんだよ、わかんねぇのかよ」

「だって……」

「恥ずかしいのか?」

 頷く千鶴を、原田はさらに追い詰める。

「なら、お前が自分でするときどんなふうにしてるのか、教えてくれよ」

「えっ……!?」

 当然のことながら千鶴は言いたくないと拒むが、千鶴が原田を拒絶しきれるはずもなく。結局は押し負けて答えてしまう。

 まるで甘い拷問だ。千鶴は羞恥に耐えながら、いつもどのようにして自慰をしているのか、原田に事細かに教えてしまう。彼の前では嘘などつけない。

 しかし、原田は千鶴にひととおりのことを喋らせたあと。

「……なるほどな。詳しく教えてもらっておいてなんだが、こっちは俺の好きにさせてもらうぜ」

「えっ!? そんな、左之助さん……っ!」

 好きにするなら、なぜ普段どんなふうに自慰をしているのかを喋らせたのか。千鶴は慌てるが、原田はニンマリと笑うと。

「悪いな千鶴、ちょっとした好奇心だ」

 好きな子ほどいじめてしまう、ヤンチャでイタズラ好きな少年のような。

 普段は余裕たっぷりのオトナのくせに、ときおり覗かせるこの意地悪な一面に、またしても千鶴はやられてしまう。

「……っ、左之助さんっ!」

 千鶴は小声で原田を責める。その頬はリンゴのように真っ赤だ。日頃どんなふうに自慰をしているのか告白させられた上に、こんなふうにからかわれてしまうなんて。

 世慣れた大人らしい原田の彼らしいズルさ。こんなときにまで発揮されて千鶴は悔しさを覚えるが。

 男女の関係というものは結局、惚れた方が負けなのだ。大好きな原田が相手であれば、自分は翻弄されるしかない。

 愛の行為の最中はいつも彼に振り回されてしまう。いつも自分は原田の手の上。彼が仕掛ける甘い罠に幾度となく堕とされては、優しく淫らに嬲られるのだ。

「……ほら。ちゃんと良くしてやるから、脚を開きな」

 そんなことを笑いながら促されても、拒めなくなってしまうほどに。



 千鶴の隣に寝そべった原田は片手を下方に伸ばし、彼女の最も柔らかな部分を淫らに愛してやっていた。

 小さな割れ目に指を入れ、中をかき混ぜてやりながら、割れ目の突端の小さな肉芽を刺激している。

 千鶴は切なげに眉を寄せ、瞳をぎゅっと閉じたまま、原田によってもたらされる快楽を受け止めていた。

「あっ…… んんっ……」

 薄く開いた千鶴の唇から心地よさそうな喘ぎが漏れる。愛らしい息遣いを近い距離で存分に楽しんでから、原田は千鶴の秘部から指を離し、身体を起こした。

「左之助さん……?」

 愛しい人の気配が離れ、千鶴は訝るが。しかしすぐに、原田は自分の顔を千鶴の脚の間に埋めてきた。

「っ、左之助さん……! やめてくださいっ……!」

 明るい室内でそんなことをされてしまい、さすがの千鶴もやめてほしいと懇願するが、原田は無論聞き入れない。

「っ、やあっ! 左之助さんっ……! ああんっ……!」

 ひときわ甲高く甘い悲鳴を上げながら、千鶴は自身の柔らかな割れ目を原田に散々に愛されてしまう。

 花弁のような秘唇に小さな裂け目、そして最も感じてしまう肉芽など、千鶴の淫らな粘膜の全てを、原田は丹念に舐めてくる。

 原田に尽くされるたびに千鶴の粘膜は歓びに震え、その赤みを増して原田の目を楽しませた。

 存分に千鶴の秘部に舌を這わせてやってから。原田は千鶴の脚の間に顔を埋めたまま、彼女の小さな裂け目を両手でぐっと押し広げてきた。

「……千鶴のここ、赤くてすげえやらしいな。明るい中だと、割れ目の中まで覗き放題だぜ」

「っ……! さ、左之助さん……っ!」

「すげえぜ……。お前の割れ目の中から、水みてぇなのがいっぱい出てきてやがる……」

「も、もう無理です……! やめてください……!」

「……ダメだ。今日はカラダ張ってもらうって言っただろ? この水みてぇなのも、全部舐めさせてもらうぜ」

「やあ……っ!」

 原田は千鶴の制止も構わずに、千鶴の割れ目から溢れる蜜を音を立てて舐め取り始めた。

 さきほどよりもずっと強く、原田の舌が千鶴の秘裂に押し付けられ、千鶴はあまりの恥ずかしさに泣きそうになってしまう。

 信じられないことをされて、気絶してしまいそうだ。

 しかし、そう都合よく意識を手放せるわけもなく。非力な千鶴は原田を押し返すこともできずに、彼の好きにされてしまった。

 今日の原田はやっぱり何だかいつもと違う。やはり怒っているのだろうか。いつも以上に意地悪で過激な行為を強いてくる。

 千鶴の瞳からついに大粒の涙がこぼれた。それでも原田の舌は容赦がない。淫らな蜜を舐めとった彼の舌は、今や千鶴の可憐な割れ目の中に大胆に突き入れられていた。

 こんなの初めての体験だ。 眩しいほどの室内灯の下で、こんな。

 しかし、秘裂の中に柔らかく濡れた異物が侵入してくる不思議な感覚は、千鶴の身の内から感じたことのない快楽を引き出してくる。

 原田の舌は果敢に千鶴の裂け目の奥深くに進もうとするが、思うほど深くに入り込めないと判ずると、今度は千鶴の秘裂の上をゆっくりと往復しはじめた。

「左之助さんっ…… ああんっ……」

「……いいぜ、そうやってずっと俺を呼んでろよ」

「っ……!」

 愛撫の合間に睦言を交わし、原田はついに千鶴の肉芽に狙いを定める。

 ここは女の最も弱い場所だ。千鶴もまた例外ではなく、ここを触れられるとよりいっそう乱れてしまう。

 原田は指先で肉芽の包皮を剥いてやると、唇を尖らせてふっと息を吹きかけた。

「ひゃんっ……!」

 驚いた千鶴はひときわ甘い悲鳴を上げ、思わず脚を閉じようとするが。

 脚の間に陣取った原田の上体をしっかりと抱え込んでしまう。それはまるで彼を絶対に離さないと言外に主張しているようで。

 恥ずかしくなってしまった千鶴は反射的に脚を広げるものの、これはこれで淫らな秘裂を原田の前にしっかりと晒すことになり、ますます追い詰められてしまう。

 これではまるで秘裂へのさらなる愛撫を求めて、自分から足を広げているみたいだ。

 しかし、どうしていいかわからなかった千鶴は、脚を広げる方を選んでしまう。両脚で原田の身体を抱き込んで、自身の秘部に引きつけてしまうよりましだった。

 とはいえ、やめてやめてと言いながらも自分から脚を広げて、秘すべき場所を見せつけてくる千鶴を見おろしながら、原田は苦笑した。

「……何だよ。いやいや言うわりには、結局こうなるんじゃねぇか」

 しかし、彼は望むところとばかりに楽しげに笑う。

「……いいぜ、たっぷり可愛がってやるよ」

 原田は皮を剥いて敏感な部分をむき出しにさせた千鶴の肉芽を、指でぐりぐりと刺激し始めた。

「だ、だめです左之助さん……! せめて電気を消してください……!」

 原田の執拗な愛撫に気をやりそうになりながらも、千鶴は彼に懇願する。こんなことを願っても無駄だとわかっていたが、そうせずにはいられなかった。

「……しょうがねぇな、消してやるよ」

 しかし、意外なことに原田は電気を消してくれた。ようやく訪れた薄暗がりに千鶴は安堵の息をつく。常夜灯は点いていたが、この程度なら許容範囲だ。

 だが、原田はおもむろに寝衣のズボンのポケットを探ると、なぜかスマホを取り出した。

 愛の営みの最中になぜそんなものを取り出すのだろう。千鶴は不思議に思うが、その理由はすぐに明かされた。

「明かりを消してやった代わりに……。今日はこれを使ってしようぜ?」

 スマホを見せられながら原田に言われ、千鶴はますます戸惑う。

「えっ……。スマホを何に使うんですか……?」

「してるときの声、録音してみようぜ」

「っ! ろ、録音ですか……!?」

 驚きに目を見張る千鶴を見おろしながら、原田は喉を鳴らして笑う。

「……今夜はカラダ張ってもらうって言ったろ? 電気消してやるんだから、これくらいはしてもらうぜ?」

「っ、そんな……!」

 してるところを録音するのはこれくらいじゃない気もするけど、千鶴の返答を待たずに原田はスマホを操作し始める。

 ボイスメモを起動させたのかスマホからピコンという音が鳴り、作動中を示す赤いランプが点る。

 原田は赤いランプの点いたスマホを千鶴の顔のすぐそばに置いた。

「っ……!」

 千鶴は小さく息を呑み、反射的にスマホの画面を見るが。そこにはマイクの絵と録音中を示すRECの赤字に、録音時間をカウントする数字が表示されていた。

 千鶴が画面を見つめている間にも、その数字は一秒ごとに増えてゆき、本当に録音しているのだと千鶴に思い知らせてくる。

「録音、本当にするんですか……?」

 さすがに怖気ついてしまった千鶴は、おそるおそる原田を見上げるが。

「……当たり前だろ?」

 原田にやめるつもりはないようで、あっさりとそんな言葉を口にする。

「は、恥ずかしいです……。無理です……」

 千鶴はさすがに拒もうとするが、やはりそれは不可能だった。強引に原田に押し切られてしまう。

「何言ってんだ。それがイイんだろ?」
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