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□素直じゃないけど
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「ありがとうございました!」
今日は日が暮れる前に終わった部活
久しぶりに早く終わった事に嬉しさを感じつつ、バックを整理整頓していた
「理佐帰ろ!」
「分かったから静かにしてよ」
「遅いんだもん理佐」
理佐は結構マイペースなのだが、少しSっ気がある性格の為、人を待たすことにあまり罪悪感を感じない
一人を除けば........
「はぁ〜!明日は隣の県の大会で準優勝した高校なんだって!」
「へぇ〜」
「でね!相手の高校のエースがイケメンで噂らしいよ!」
「なにそれ。マネージャーが仕事なのにそんな事言って大丈夫なの?」
「いいの!恋する乙女ですから!」
愛佳はそう言って理佐をニヤニヤしながら見る。
理佐は目線を合わせないようにして歩いていた
『明日?う〜ん......遊ぶ気分じゃないんだけどなぁ』
愛佳と帰っていると何やら家の近くの公園から男の声がした
『でも、白石さん明日バイトじゃないんすか?』
何やら白石さんと言う人と会話をしている男性のようだ
「理佐!あれ涼太先輩じゃない?」
「ん?あ、ホントだ」
「ほら!涼太先輩の電話終わったら行こう!」
「しょうがないからいってあげる」
「うりうり〜!そんな事言って会いたいの分かってるんだぞ?」
愛佳はそう言って理佐をおちょくっていた
理佐も少しやめて欲しいと思いつつも、ナゼかそこまで嫌な気はしなかった