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□素直じゃないけど
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「理佐!そろそろ時間じゃない?」

「あぁ........そうだね」

「お友達も待ってるんじゃない?」

「分かってるよ。お母さんもう少し静かにしてよ」







理佐は高校3年生の青春真っ只中の女子高生




「行ってきま〜す」

「行ってらっしゃい!」







そう言うと家を出て、学校へ向かった











「ねぇ理佐?」

「ん?どしたの愛佳?」

「今日の部活は明日試合があるから、軽めにしてすぐ終わるんだって!」

「ふ〜ん......そうなんだ」

「反応薄くない?」

「うるっさい!」











私は、今バスケ部のマネージャーをしている。
うちの高校は公立なのにナゼか強い方で、全国にもたまに出るほどのバスケ部なのだ









「ははぁ....分かったぞ!」

「ん?何が?」

「涼太先輩がもう居ないからやる気失せてるんだ?」

「は....はぁ!?そ......そんなことないよ!涼太が居ても居なくても一生懸命やってるよ!」

「まぁそう言わないでよ理佐!落ち込んでるのは目に見えてるぞ?」









愛佳の言う涼太先輩とは私の一つ年上の幼馴染みで今年から大学生になった

小さい頃は毎日涼太の後ろにべったり引っ付いていた程なついていた

正直な所を言うと、涼太がバスケ部に居たからバスケ部のマネージャーをし始めたようなものだ







「でもさ?」

「ん?」

「涼太先輩のおかげで全国に行けたようなもんだし、かっこよかったよねぇ〜」

「そうかな?」





と言いつつも自分の事のように喜んでいる理佐







「あ!理佐今顔赤かった!やっぱり涼太先輩の事の....」

「うるっさい!もうやめて!」






愛佳おちょくらないで〜
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