【short/他】
□めちゃくちゃ疲れた時に松川に癒されたい
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今日は疲れた…特に疲れた…。朝から電車が遅延して遅刻するわ、仕事でミスるわ、上司に怒られるわ、お局にネチネチ言われるわ…疲れた疲れた…。けど明日は休み…明日は休み…昼間まで寝るんだ…。
ガチャ
「ただいま〜…」
「おかえり〜メシできてるよ」
「うん、着替えてくる…」
「おー」
手を洗ってスーツから部屋着に着替えるために寝室へ向かう。
ため息をつきながら着替えているとノックの後に彼の声がした。もうほとんど着替え終わったので返事をすると彼が入ってきた。スーツをかけながらクローゼットから顔を覗かせると何か言いたげな表情だった。
「どうしたの?」
「いや、何かあったのかなって。元気無かったから」
「………」
「俺で良かったら癒しになりますけど」
あぁ…彼はいつもそうだ…私のちょっとした変化にもすぐ気付いてくれる…。
軽く両手を広げる彼の胸に静かに飛び込むと私の身体をぎゅっと包み込んでくれた。彼の規則正しい鼓動に、沈んでいた気持ちが少しずつ癒されていく。疲れた時は彼がこうしてくれるから休み明けからまた頑張ろうと思えるのだ。
「一静…ありがとう…」
「彼女を慰めるのは彼氏の役目ですから」
彼の大きな手が頭を撫でてくれる。彼の優しさでまた泣きそうになった。
「メシが冷めるから行こう」
「うん」
手を繋いで寝室を出る。彼の作った美味しいご飯にお腹は満足した。その後は一緒にお風呂に入ってイチャイチャして、風呂上がりにマッサージをしてもらった。マッサージが終わったらお姫様抱っこで、ベットに連れて行かれてめちゃくちゃに甘やかされた。案の定お昼過ぎまで寝て、起きてもベットでしばらくイチャイチャしてて、次の日が本当に休みで良かったと思うくらい彼に癒されたのだった。