BOOK2 keyaki/hinata

□俺らの日常
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「ただいま〜。ありゃ〜、電気つけっぱなしで会社行っちゃたかにゃ〜」
「おかえり、加藤くん。また飲み会?大変だったね。お疲れ様。」
「あれ〜、まなもじゃん。まなもが来てたのか。まなも〜。ただいまのギュ〜してー」
「もうしょうがないな、おかえり」
「まなもーー」

僕は加藤駿。通称かとし
このあざとさ全開だけど、可愛すぎるのが俺の彼女の宮田まなも。
ま、様子を察して欲しいのだが俺は合コ…同期との飲み会で飲んで、一人暮らしの家に帰って来たとことだ。

「もぉ!加藤くんったら。ソファーで寝ないで、お風呂入ってこないと。
お風呂沸かしてあるよ。あったまって来て?」
「いーやーだー。めんどくちゃいー」
「そんなこと言わないで。お風呂入ってくれないなら、一緒のお布団で寝てあげないよ」
「それは嫌だー。じゃあおふろ入ってくる。」
「洗濯機の上に、着替えおいておいたよー」
「んー」

彼女は俺にとって勿体無いくらい、デキた彼女だ。

「まなもー、一緒に寝よ〜」
「だめでしょ、髪の毛濡れてるじゃん。」
「あれ?まなもちゃんと化粧落とした?まなももちゃんとお風呂入らないと、肌荒れんぞ」
「///違うよ。すっぴんだよ。」
「え?どれどれ?え?ホント?全然わかんねーや。可愛くて」

俺がまなもの肌をよく見ようと、顔を近づけると、照れた表情を見せる。

「///もう、あんまり見ないでよ」
「まなも、可愛いな。」
「っバカ///」

彼女は逃げるように立ち上がり、ドライヤーを持って俺の背後にきて、髪を乾かした。
短いしタオルで拭けばすぐ乾くのだが、彼女に頭をわしゃわしゃされるのは嫌いじゃない。

「もう寝ようか」
「うん」

まなもと手を繋いで、ベットルームへ行く。
僕が右で、まなもが左。
定位置だ。

「じゃおやすみ、まなも」
「….おやすみ」

そういって部屋の明かりを消した。




少しすると、俺のパジャマの裾が引っ張られる感じがした。
「ねぇ、ねぇってば。加藤くん。寝ちゃった?」

寝ぼけ眼の俺がまなもの方を向く。
暗さに目が慣れたのか、まなもの顔がうっすら見える。

「どうしたの、まなも?」

「まだ、寝たくない。」

「….うん。」

俺はそういう誘いだと思い、まなもを襲った。







「ねぇ、加藤くん。朝だよ、起きて。加藤くん。」

カーテンから朝日が差し込むと、まなもがベットの淵に立ち俺を起こしてくれる。

「ううう。。。」
「朝だよ。もしかして二日酔い?」
「うん、頭いてー」
「お味噌汁用意したよ。飲む?」
「うん。」

俺はガンガンする頭を抱え、食卓に座った。
俺の前には、味噌汁をはじめ一汁三菜、和食の朝食。

「「いただきます」」

「あー沁みる、、、」
「ふふっ、良かった。」
まなもの笑った顔を見ると、目の上にラメが見える。
こんなに朝早く、ご飯を作ってくれた上に、メイクもバッチリ。
すっぴんも可愛いけど、メイクした姿も可愛いなー。

なんて見とれていた。
「もう、どこ見てるの?」
「いやー、メイクバッチリだなーって」
「そりゃ、加藤くんの前ではかわいくいたいもん」
「そっか」

「あ、昨日少し部屋かたづけておいたから。洗濯機も回したし。」
「うん、ありがとう」

「あれ、もうこんな時間!加藤くん、早くスーツ着て準備しないと!」
「うん!」
「私は食器洗っておくから!」
「まなも!俺の靴下は?」
「え〜、加藤くんの棚の中に入れておいたけどー」
「あ、あった。サンキュ」

バタバタしながらもなんとか時間には間に合った。
玄関でも、
「加藤くん、ネクタイ」
「へ?」
「もう…よいしょっと、これでよし。」
「まだ…」  チュ
「もー、加藤くんったらー」
「早く行かねーと遅れっぞ」
「うん」




End
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