熱闘甲子園
□熱闘甲子園8
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ついに地区大会1回戦。大会会場へ入り、選手のアップの様子をベンチから見守っていた。
?「由依!」
後ろから呼ぶ声がした。振り返るとうちの学校の制服を着た女子生徒が立っていた。
由「ぱるる?あんなぁ、さすがにここでは呼び捨てはやめや。
てかなんでこんなとこにおんねん。」
遥「由依達の応援に来たら迷っちゃって。制服着てたから係りの人にこちらどーぞーって
言われて、来ちゃった。」
由「ったく。こんな日の当たるとこおったらまた倒れんで。ベンチ座っとき。」
遥「はーい。」
ぱるるがベンチへ行くと
遥「指原さん、手伝いますよー」
指「いいよー、ぱるるは座ってて。」
なんて会話が聞こえた。
僕とぱるるは家が近くて、ぱるるが小さい頃から知っている。
歳は離れているが、幼馴染だ。まさか自分の教え子になるとは思ってもなかった。
小さい頃から体が弱くて、文化系の部活もまともにできず、いつも保健室にいる。
そこから野球部の練習をいつも見ているそうだ。
たまに調子がいいとマネージャー業務を手伝っていると指原から聞いている。
指「あの、監督。」
横「ん、なんや?」
指「なんで一回戦目から選抜チームなんですか?このくらいの相手なら余裕ですよね?
東京校の部員出してあげても良かったんじゃないんですか?」
横「このチームは実践が少ない。このチーム相手でも思い通りの試合はできひん。
まっ、見とき。」
指「はぁ……」
ウーーーーーーーーーーー
試合開始の合図が鳴った。
横「よっしゃ、いくでー」