熱闘甲子園

□熱闘甲子園7
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rino side

ミーティングのあと、私とみるきーは部室の備品の確認をしていた。
練習中のグラウンドの方を見ると、二人一組になってティーバッティングをしていた。
一人が軽くボールを打ち上げてもう一人が打つやつね。

カーン

カーン

カーン

一人から大きな金属音が連続して放たれていた。
打つボールは全てグラウンドの橋のネットに触れる。
あの小柄な後ろ姿は………。

横「渡辺、すごいだろ?」

監督が部室に来た。

指「やっぱり、渡辺くんですよね。」

美「同じ名前やー」

横「ティーバッティングもそんなに安定して球送れないから、あんなに安定して
あの飛距離はなかなかないねん。」

指「ですよね……。」

横「入部した時はいかにも文化部って感じやったけど、あれからめっちゃ練習して、
今では誰もが認めるうちの4番や。
小柄やけど、全身をバネのように使って勢いよくバットを振る。
そして何より元の器用さからボールを思い通りに飛ばせんねん。」

美「すごいですね」

指「うん。すごい……それより、監督なんですか?」

横「おう、スコアブックあるか?」

指「あー、あそこの棚にありましたよー。」

横「サンキュ。書けるのは指原だけか?」

指「えっ、みるきー書けないの?」

美「そんなん書けないですー。」

指「マジか……」(試合中山本くんの勇姿をじっくり見れるタイミングないじゃん!)

横「じゃ、指原よろしくな。みるきーもよろしくな。」

指(監督もみるきー呼びかい!)

指・美「はーい」










「息抜きタイム!」

はいどーも!
あんまり出番無いのでここで登場します。
ふーちゃんです!みるるんです! ふーみるでーす!


ふ「ここでは野球用語の補足をしたいと思います!」

み「監督が指原さんに頼んでいたスコアブック。」

ふ「これは、野球の試合の状況の詳細を記号などで記録して
後で見るときにその試合で味方、相手チームがどんなプレイをしたのか
一目でわかるように記録してあるものです。」

み「結構書くの難しいねんな。」

ふ「でも、野球部のマネージャーなら誰でも練習すれば書けるもんちゃうの」

み「みるきーさん書けへんやん」

ふ「そうそう。大阪で監督に言われた時も

美『やって難しぃねんもん。菜々ちゃん書けるし、あたし書かんでもええよな、彩ちゃん?』
彩『おっおう……』

ってわるきー発動してましたもんねー。」
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