熱闘甲子園

□熱闘甲子園28
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miyuki side

彩「みるきー!!!」

美「あっ、彩ちゃん!学校来てたん?」




彩ちゃんはあれから大忙しで、学校を休むことの方が多くなった。



美「あっ。ドラフト1位指名おめでとう。」

彩「ありがとう。でも、関西人としては大阪の球団が良かったなーなんてな。
でも一位指名やから、感謝しやなあかんな。」

美「ホンマ凄いで。これでお兄さんたちに返せるな。」

彩「あぁ」

美「あーあ。彩ちゃんどんどん人気になっちゃって。
どうせTVのアナウンサーの女の子とかと付き合うんやろーなー。
ホンマは私が彩ちゃん釣りに掛かろって思ってたのに彩ちゃん忙しいから
全く釣れへんかった。」

彩「ふっ、せやな。みるきーがどんな風に釣ってくるのか見てみたかったわ。
みるきーは?どうすんの?」

美「私は看護学校行こうと思って。東京と奈良の学校受かってんけど、
まぁお母さんのこともあるし奈良に行くかなー。」

彩「そっか……あのさ………」

美「ん、なに?」






彩「オレと東京に一緒に居てくれへん?」




美「えっ……」





彩「甲子園終わってからみるきーと離れてみて、わかったんよ。

オレ、みるきーおらんと野球できひんみたいやわ。

なんか、全力出し切れないというか。

遠征のとき、頭に浮かぶのはみるきーのやってん。

いつの間にかみるきーのこと好きになっててもしもうたみたいやわ。

だから、みるきーに側にいて欲しいねん。」



美「彩ちゃん………」

彩「オレ、今スゲーわがまま言ってるやんな。
まだ付き合ってもないのに一緒に東京いてくれって。言われても困るやんな……

まず、付き合ってください。
オレも日本中飛び回るし、みるきーも好きなことやってからでいいから奈良でええ。って

あー、ホンマなに言ってるんやろな。好きって言われてないのに……」






美「もう、あかんと思ってた………」


彩「オレも、今日学校で会えな、言われへんって思ってた。」


美「すぐに彩ちゃんのとこ行くから。彩ちゃんも早く一人前になってな?」

彩「おう、頑張る。」

美「彩ちゃん、大好き。」

彩「オレも好きや。美優紀」




end
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