熱闘甲子園
□熱闘甲子園25
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全国大会3回戦
rie side
第3試合。前回の優勝校を下して来たのが今回の対戦相手だ。
僕は目指すは頂点。ここで止まるわけにはいかない。
試合開始のサイレンが鳴り響き、互いに礼をしてゲームスタート。
さすがは、優勝校を倒してきただけはあって実力も格上だったが健闘し、
8回を4-4同点で迎えた。
8回の裏、相手校の攻撃で1点を許してしまった。
4-5の9回の表、秋葉学園の攻撃。バッターは4番渡辺。3塁には入山がいる。
2アウト1ストライクの場面で3塁打。入山をホームベースに返して5-5同点で攻撃を終えた。
横「このまま抑えて、延長持って行くぞ!」
「「「はい!」」」
9回裏2アウト出塁なし。どうにか守ってきて後1アウトで延長。
バッテリーの僕らも目で会話をしていた。
山(絶対抑えんで)
北(当たり前だ。)
1球目、山本得意のナックル。高校生でこんなボールを操る奴はこいつしかいない。
審判「ストライク!」
2球目、左カーブ
審判「ストライク!」
次抑えれば延長に持っていける。3球目はフォークボール。
カキーン
僕はマスクを外してボールの行方を目で追った。
ボールは吸い込まれるようにネットに入った。
5-6X
僕らの負けが決まった。
同時に僕らの夏が終わった瞬間でもあった。
end