熱闘甲子園

□熱闘甲子園18
1ページ/1ページ


yui side

甲子園の出場が決まり、皆の練習にも気合が入る。
開会すると慣れない土地で連日試合をするので、
ここできちんと調整をしておかなければならない。


山本の投球練習も兼ねてのトスバッティング練習。

しかし、山本の様子が朝からおかしかった。

指「監督、山本君今日150km以上でてないです。」
スピードガンをもつ指原が言う。

横「やんなぁ……。」



バッターボックスには柏木が入る。

横「腰入れて。もっと!!」



山本が振り被る。




シュッ




柏木の胸の高さまで上がるボール。柏木が避けなければ当たっていただろう。

柏「あっぶないなー」



渡「監督ぅー。今日彩ちゃん変ですぅー。」

山本は悪い悪いと言いながら、北原からの返球を右手でキャッチする。





ん?

右で投げるなら、左手にグローブやんなぁ……。







もしかして……。


横「おい、山本。なんだその手は。」

山「なんですか、監督」

横「なんですかあらへんやろ。あんた、もしやこの間のデットボール……
肩痛むんちゃう?せやろ、せやから逆の手でごまかしてたんやろ。」

山「……………」

横「ちゃんと治さないでどうすうるんや!!!
ここでケガしたら一生野球できひんかもしれんぞ!!!」

柄にもなく大声をだし、グランドは静まり返った。
つい、感情的になってしまった。

横「悪い。とにかく山本は病院行け。ケガちゃんと治せ。」

山「はい………」












練習は北原に任せ、頭を冷やしに職員室へ戻った。

遥「由依?」

職員室へヒョコっと顔を出したのはぱるるだった。

横「よっ、ぱるる。元気?」

遥「ぼちぼちやでー」

横「エセw」

遥「ねぇ、由依。お願いがあるんだけど。」

横「なに?」

遥「私も一緒に甲子園応援しにいっていい?」

横「ええけど、、、部員でもないのに?」

遥「部員みたいなものでしょ?みんなのこと応援したいの。」

横「わかった。それまでにちゃんと元気にしとき。」

遥「わかってるって。それに子どもじゃないんだから、自分の体調くらい
自分で管理できますー。」

横「そうか、そうか。」

遥「もー、子ども扱いしないでよー。」








end


小言。
いつもとと違う手でも140km台って山本くん。強いっすねーww
次の章へ
前の章へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ